トワイライトインペリウムⅣのアクションは以下の3種類です。この内、コマンドカウンターが必要となるのは、戦略(Strategic)アクションと戦術(Tactical)アクションの2つです。
- ①戦略(Strategic)アクション
- ②戦術(Tactical)アクション
- ③コンポーネント(Component)アクション
1.戦略(Strategic)アクション
戦略アクションは以下の8種類です。
①リーダーシップ(Leadership)
- 【主アクション】
- ・コマンドカウンターを3個得る。
- ・影響力を3個消費することにコマンドカウンターを1個得る。
- 【副アクション】
- ・影響力を3個消費することにコマンドカウンターを1個得る。
・手番を増やすのは重要ですから非常に有用なアクションです。初めのころはコマンドカウンターはカツカツですので序盤では特に重要です。中終盤では色々な効果でコマンドカウンターが増えていくので重要度はすこし落ちてきます。
・アクションの実行順番が最初になることも大変嬉しいので、空いてたら即取りたいところですね。
・また、惑星の「影響力」はこのゲームでは議会フェーズでの投票か、このコマンドカウンターへの変換くらいでしか使いません。議会フェーズでは前後で惑星が回復しますので、これで消費しても関係しません。ということで、影響力が多くて資源が少ない惑星は必ずこれに使用しましょう。メルカトルレックスを支配していると、コマンドカウンター+2確定です。
②外交(Diplomacy)
- 【主アクション】
- ・1つの星系を指定し、その星系にあなた以外のプレイヤーにコマンドカウンターを置かせる。
- ・その星系の惑星を全て使用済みから使用可能状態にする。
- 【副アクション】
- ・コマンドカウンターを1個消費して、使用済みの惑星を2個まで使用可能にする。
・俺のところへ攻めてくるなアクションです。惑星を支配して防御態勢が整っていない時は、是非取りたいアクションです。これで1ラウンド稼いで、その間に防御態勢を構築すると。
・実行順番が2番目なので、ほぼ他プレイヤーが攻めてくる前に実行することは可能です。但し、早く実行すると惑星を回復する機能が無駄になるので、そのあたりは悩ましいところです。
・また、大きな資源を有する惑星を支配している場合、その惑星を2回使用する目的で、防御の必要性が無くても実行するのは有りだと思います。
③政治(Politics)
- 【主アクション】
- ・スピーカートークン保持者(ファーストプレイヤー)以外のプレイヤーを1人選んでスピーカートークン保持者にする。
- ・アクションカードを2枚引く。
- ・議題デッキの先頭2枚を見て、それぞれ先頭に置くか底に置くかする。
- 【副アクション】
- ・コマンドカウンターを1個消費して、アクションカードを2枚引く。
・基本自分がスピーカーになりたいときに取ります。あるいは、トレードグッズをもらって右隣にスピーカーを譲るのも有りですかね。
・アクションカードは強弱があるのでこれに頼るのは危険ですが、決定的な影響を与えられるカードもあるので、取れる時には取るべきでしょう。アクションカード2枚がコマンドトークン1個の価値は十分あると思います。
④建設(Construction)
- 【主アクション】
- ・1個のPDSか1個のスペースドックをあなたが支配する惑星に配置する。
- ・1個のPDSをあなたが支配する惑星に配置する。
- 【副アクション】
- ・あなたの支配する星系を指定してコマンドカウンターを1個置く、そこに1個のPDSか1個のスペースドックを配置する。
・スペースドックは開始時の1個だけでは中盤辛いです。できれば前線に近いところに作って速やかに兵力を投入できるようにしたいです。
・PDSは趣味ですかね。防御としては結構うざいので、主アクションでは作っておきたいですね。副アクションで、コマンドカウンター1個を消費してPDSを作るかは微妙。
・副アクションで、コマンドカウンター1個でスペースドックを作るのは有りですね。但し、通常同じラウンドでは生産できないので注意は必要です。
⑤貿易(Trade)
- 【主アクション】
- ・3個のトレードグッズを得る。
- ・産物(Commodities)を満杯にする。
- ・好きな数のプレイヤーを指定する。そのプレイヤーはコマンドトークンの消費無しで貿易の副アクションを実行する。
- 【副アクション】
- ・コマンドカウンターを1個消費して、産物(Commodities)を満杯にする。
・まあ、3個のトレードグッズだけでも有り難いのですが、産物MAXが多い勢力だとより強力です。自分がトレードしたい相手を選んで産物を交換するのを条件に産物を補充してあげると、実質上、3+産物MAXのトレードグッズが手に入ります。
・副アクションでコマンドカウンターを消費してまで産物を増やすのはちょっとねえ。産物MAXが多い勢力は有りかもしれませんが。
⑥戦争(Warfare)
- 【主アクション】
- ・ゲームボードからあなたのコマンドトークンを1個取り除く。それから1個のコマンドトークンを得る。
- ・コマンドシート上のコマンドトークンを再配置する。
- 【副アクション】
- ・コマンドカウンターを1個消費して、母星星系の中のスペースドック1つの生産能力を実行する。
・まあ色々と応用の利くアクションだと思いますが、やはり戦争を仕掛けるには有効なアクションです。1手番では移動が足りない星系に攻撃を仕掛けたり、宇宙船を生産して即そのラウンドで攻撃を仕掛けたりなど、戦術の幅が増えるアクションかと思います。
・副アクションは資源があるならためらう必要はないかと。主アクションのプレイヤーがあなたの母星星系をうかがっているなら必須ですね(笑)。資源があるなら、そのあと戦術アクションを実行することにより、その惑星の生産制限の2倍の兵器を製造できるので、大変強力かとおもいます。
⑦技術(Tecnology)
- 【主アクション】
- ・1個の技術を習得する。
- ・資源を6個消費して、1個の技術を習得する。
- 【副アクション】
- ・コマンドカウンターを1個消費し、資源を4個消費して、1個の技術を習得する。
・序盤の最重要アクションですね。技術は非常に重要です。技術で差をつけられると、勢力拡大の効率に差がついて、じわじわ引き離される展開になってしまいます。
・主アクションプレイヤーが技術を2個取るようだったら、副アクションで技術を取るのは必須です。ですので、誰かがこのアクションを取ったなら、資源4個をプールに残しておくのは必須です。
⑧帝国(Imperial)
- 【主アクション】
- ・条件を満たしていれば、即座に公開目的を1つスコアする。
- ・メルカトルレックスを支配しているなら1VPを得る。そうでない場合、秘密目的カードを1枚引く。
- 【副アクション】
- ・コマンドカウンターを1個消費して、秘密目的カードを1枚引く。
・メルカトルレックスを取ったら一度は使ってみたいアクション。でも手番は最後なので、少なくともそこまでは保持しなければならないので結構辛い。
・後、このアクションを使えば、1ラウンドで3個のステータスフェーズにスコアする目的を達成できる。なので終盤では重要だが、裏を返せば序盤では殆ど取る気が起きないアクション。
・秘密目的がどうしようもなさそうだったら、それ目当てにこのアクションをとるのは有りかな。副アクションでやるのは、このアクションがそう頻繁に取られないことから、出来るときはやっておいた方が良いと思う。
2.戦術(Tactical)アクション
戦術アクションは部隊の移動・戦闘および兵器の生産を司るアクションです。
①移動
- コマンドシートの戦術プールからコマンドトークンを取って宇宙船を移動させたい星域タイルに置き(Activation)、その星域に移動可能な宇宙船を移動させる。複数の星系からその星系に移動できます。
- 自分のコマンドトークンが置かれた星系からは移動できません。
- 自分のコマンドトークンが置かれた星系を通過することはできません。
- 敵の地上軍や地上ユニット(スペースドック、PDS)以外の兵器が居る星系は通過できません。
- スタック制限以上の宇宙船を1つの星系に移動させられません。
- 特殊な能力を持っていない限り、スペースドックやPDSは移動できないし、戦闘機や地上軍はその数だけの搭載能力のある宇宙船に乗ってしか移動できません。
- 移動先に敵のスペースキャノン能力を持ったユニット(PDSなど)が居ると、入ったとたんに砲撃されます。
②戦闘
- ある星域に複数の勢力の宇宙船が居た場合戦闘となります。
- まず宇宙で宇宙船による戦闘が行われ、侵略側が勝った場合に、惑星への侵略が行われます。
- 宇宙での戦闘は以下のようなフェーズで行われます。どちらかが居なくなるまで繰り返し戦闘フェーズを実行します。
- 対戦闘機攻撃:戦闘の開始時に一度だけ、対戦闘機砲撃能力を持ったユニット(駆逐艦など)が攻撃します。
- 退却の宣言:ここで退却の宣言をしますが、実際に退却できるのはこの後1回戦闘した後です。地上軍を惑星上に置いているならこの段階で宇宙船に乗りこませる必要があります。
- 攻撃成功・不成功判定:宇宙船ごとに10面ダイスを振ってあたり判定をします。命中率は宇宙船の種類によりことなります。
- 損害適用:通常は損害を受けた側がどの宇宙船に損害を割り振るかを決めます。
- 退却:退却を実行します。退却先は隣の星系で、敵の宇宙船が居なくて自分が支配しているか宇宙船が1隻以上居る必要があります。
- 惑星への侵略は以下のように行います。スペースドックやPDSは攻撃対象外です。それらは、惑星が敵に占領されたら破壊されます。
- 爆撃:爆撃能力を持ったユニットが地上軍を攻撃します。
- 降下部隊の選定:惑星に降下する地上軍を選定します。
- スペースキャノン防御:スペースキャノン能力を持ったユニット(PDSなど)が降下してくる地上軍を攻撃します。
- 地上戦:地上軍通しで戦闘します。ルールは宇宙戦闘と同じ。どちらかが居なくなるまで続けます。
- 占領:防御側が全滅して侵略側が1体でも地上軍が残れば惑星を占領できます。それ以外では占領できません。占領したら、敵のスペースドックやPDSは破壊され、惑星カードを使用済み状態でもらいます。
③生産
- ①で移動先の星系に生産能力のあるユニット(通常はスペースドック)が居れば、ユニットの生産ができます(スペースドック、PDS以外)。
- 移動しない場合でも、コマンドシートの戦術プールからコマンドトークンを取って生産を行いたい星系に置き、その星系の生産能力のあるユニット(通常はスペースドック)が居る惑星で生産ができます。
- 生産するユニットの生産コストの資源を消費して生産を行います。
- 一度に生産できるユニット数は惑星の資源数とユニットの能力などで上限が決まります。宇宙船はその星系のスタック数制限を超えては生産できませんし、戦闘機はその星系にいるユニットの搭載能力以上には生産できません。
3.コンポーネントアクション
以下の種類のアクションがあります。1ターン使いますが、コマンドトークンは使用しません。
①アクションカード
- アクションカードは使用するタイミングが書かれていますが、アクションと記載されているものは自分のターンにアクションとして使用します。
- (例)
- Reactor Meltdown
- アクション:母星星系以外のスペースドックを1個破壊する。
②技術カードに記載されたアクション
- 技術カードにアクションと書かれていたら、自分のターンにアクションとして使用できます。
- (例)
- X-89 Bacterial Weapon
- アクション:このカードを使用済みにし、1隻以上の爆撃能力を持つあなたの宇宙船が居る星系の惑星を1つ指定する。その惑星上の地上軍を全て破壊する。
③勢力の能力としてのアクション
- 勢力により勢力のみのアクションを持つ者がいます。自分のターンにアクションとして使用できます。
- (例)
- The Federation of SOLのOrbital Drop
- アクション:戦略プールから1個のトークンを消費して、2個の地上軍をあなたが支配する惑星に配置する。