ゲーム紹介

【ボードゲーム紹介】DUNE IMPERIUM デッキ構築+ワーカープレイスメント 2回目

前回に続きDUNE IMPERIUMの紹介となります。
前回はDUNE IMPERIUMのゲーム的な特長やルールの紹介、加えて基本的な戦略などを記しました。

今回は、前回語れなかったゲームの特長の話と、戦略の続きなどを記したいと思います。

ゲームの特長:リーダーカード

ゲームの開始時に8枚のリーダーカードの1枚を選び、そのリーダーとなってゲームを行います。

リーダーカードはプレイヤーに2種類の能力を与えます。これにより、プレイヤーごとに異なる戦略をとることが出来、ゲームがより奥深くなります。

能力の1つである「特殊能力」は静的な能力でゲームを通してもらえるメリットになります。
もう1つは「認印能力」で、"SIGNET RING"「認印指輪」というカードをプレイした時得られる能力です。ただその能力のカードはプレイヤーごとに初期手札の中にある1枚しかないので、デッキの回転がよっぽど良いということがなければ、ゲーム中に4~5回実行できるだけなので、そう強力ではないとは思います。

砂の惑星 リーダカードの画像

とは言え、アトレイデ家のポウルとレト、ハルコンネンとその甥のラバン以外は、小説でも映画でも多分見たことがない人達でしょう。

ヘレナ・リッチーズはレト・アトレイデの母であり、イルバン・リッチーズ伯爵はヘレナの父、レトの祖父です。
ヘレナとレトの父パウルスとの結婚は政略的なものであり仲は良くなかったみたいで、ヘレナはパウルスを暗殺し、それが後にレトにバレて修道院に追放されています。

メムノーン・ソーヴァルド伯爵は新皇帝となったポウルに最初に反乱を起こした大公家です。
アリアナ・ソーヴァルド伯爵夫人はこのゲームオリジナルのキャラみたいです。(アリアナに関しては殆ど情報がないので間違っているかもしれません。)

①ポウル・アトレイデ(Paul Atreides)

砂の惑星 リーダー ポール・アトレイデの画像

特殊能力 予知=いつでも自分のデッキの一番上のカードを見れる。
認印能力 規律=カードを1枚引く。

物語の主人公なのに人気がないです。デッキの先頭を見れたからどうなんでしょうね。カードを引く能力は地味に強いですけど、認印能力はゲーム中5回出来たら良い方なので。

②レト・アトレイデ公爵(Duke Leto Atreides)

砂の惑星 リーダー レト:アトレイデの画像

特殊能力 ランドスラードの人気=ランドスラード議会のアクション実行時に1ソラリス少なくて済む。
認印能力 慎重な外交=メランジ1→自分より影響力の多い他プレイヤーの派閥に対して1影響力得る。

ランドスラードはソラリスコストが高いので結構強いかも、ただ1ソラリスだけというのは微妙。影響力を高める能力は強いと思います。

③ウラディーミル・ハルコンネン男爵(Baron Vladimir Harkonnen)

砂の惑星 リーダー ウラディミール・ハルコンネンの画像

特殊能力 神技=ゲーム開始時に秘密裏に選んだ2派閥に対し、戦争に4部隊出した時1影響力ずつ得る。
認印能力 策略=1ソラリス→陰謀カードを1枚引く。

戦争に4部隊くらいは出すので、ほぼコスト無しで2影響力得るのは強そうです。
1ソラリスで1枚陰謀カードを引くのも相当強いです。

④グロス・「ビースト」・ラバン伯爵(Glossu "The Beast" Rabban)

砂の惑星 リーダー グロス・「ビースト」・ラバンの画像

特殊能力 アラキスの領地=ゲーム開始時に1メランジ+1ソラリスを追加で持つ。
認印能力 残忍=少なくとも1派閥と同盟を持っていれば、1部隊か2部隊得る。

ゲーム開始時に1メランジ持っているのは非常に強力です。先手が取れるなら1ラウンド目に3メランジを得て8ソラリスに変換し、2ラウンド目にエージェントの追加が出来るでしょう。認印能力は同盟がそう簡単に作れないことから殆ど使い物にはならないでしょう。

⑤イルバン・リッチーズ伯爵(Count Ilban Richese)

砂の惑星 リーダー イルバーン・リッチーズの画像

特殊能力 冷酷な交渉者=ソラリスをコストとするアクションを実行するとき1枚ドローする。
認印能力 製造=1ソラリスを得る。

コスト無しでカードを引ける能力は強力ですが、使えるのはランドスラード議会のみなので、1回しか実行できないエリアが多いので実際には微妙です。
1ソラリス得る能力はおまけくらいのものですね。

⑥ヘレナ・リッチーズ(Helena Richese)

特殊能力 天眼通=ランドスラード議会とデューンの人口密集地でアクションで占有者が居てもアクション出来る。
認印能力 操作=帝国カード列から1枚カードを取り除き、そのカードを公開ターンに1説得力少なく取得できる。

実際ゲームしてみるとこの2エリアでビジーになることはあまりなくメリットはあまり感じないでしょう。
カードをターンの途中に確保してコストを安く取得できるのはゲームの序盤では相当強力ですが、有用なカードはコストはバカ高なので1くらい安くても買えないことも多く、結構運次第でしょう。

⑦メムノーン・ソーヴァルド伯爵(Earl Memnon Thorvald)

特殊能力 コネクション=高等審問会の議席を得た場合、任意の派閥に1影響力をプラスする。
認印能力 スパイスの買い溜め=1メランジ得る。

高等審問会の議席は中盤では得ると思うので1影響力はまあおまけ能力くらいの強さでしょうか。
1メランジを得る能力は結構強いと思います。

⑧アリアナ・ソーヴァルド伯爵夫人(Countess Ariana Thorvald)

特殊能力 スパイス中毒=メランジを収穫するとき1メランジ少なくなる代わりに1枚ドローする。
認印能力 秘密の貯水池=1水得る。

1メランジ少なくなるのは痛いですがカードをドローする能力は非常に強力です。
水は得る場所が少ないのでこれも非常に強力と思います。彼女が一番強いのでは。

エージェントアイコンの比率

全体枚数は68枚ですが、複数のエージェントアイコンを持つカードがあるためアイコンの合計は総枚数より多くなります。

エージェントアイコン枚数比率
帝国の皇帝1218%
スペースギルド13%
ベネ・ゲセリット1116%
フレーメン1116%
ランドスラード議会1826%
デューンの人口密集地3247%
砂漠と大規模商業組織2943%

資源エリアの多さに比べて派閥エリアのカードの比率は少ないので、とにかく優先的に取得する必要があります。

とは言え、市場に5枚出ているカードの内、目当ての派閥のカードは1枚あるかないかですから、運に左右されるところも多いでしょう。ベネ・ゲセリットで行きたいと思っても、なかなかその派閥が出ないこともありますので、出ている派閥に柔軟に寄せていく必要もあるでしょう。

派閥表示の比率

カードの中には派閥表示を持っているものがあります。派閥表示は次のコンボに関連してきます。

派閥表示枚数比率
帝国の皇帝1015%
スペースギルド1015%
ベネ・ゲセリット1725%
フレーメン1421%
砂の惑星 帝国カードの派閥表示

コンボ

ベネ・ゲセリット 5枚

同じラウンドの事前にベネ・ゲセリットの派閥のカードをプレイしていた場合、エージェントアクションで追加の効果が得られます。 

フレーメン 7枚

エージェントターンでフレーメンの派閥カードをプレイしていた場合、公開ターンでこのカードをプレイするとメリットが得られます。

今のところ、コンボとなるのは、ベネ・ゲセリットフレーメンのみです。うまくはまれば強力ですが、カードの比率から見てこれが決め手になるほどの効果を出すのは相当難しいと思います。

この辺りは、拡張などで、帝国の皇帝やスペースギルドが追加になったり、関係カードが増えたりするかもしれませんので、期待されますね。

ゲームの戦略にはあまり関係のない話

リーダーカードには見たことのないキャラクタが多いですが、映画などでの重要なキャラクターは帝国カードの方に採用されています。

取得コストは結構高く、効果も強力です。

砂の惑星 主要なキャラクタ1

レディ・ジェシカはポウルのお母さんですね。砂漠には最も似合わないお姫様です。映画ではレベッカ・ファーガソンが演じています。カードとしては2枚のドロー能力ですし勧誘時に影響力も上げられるので非常に強力なのですが、勧誘コストもバカ高です。

ガーニィ・ハレックダンカン・アイダホはアトレイデ家の剣術師範です。アトレイデ家の主要戦力ですね。ガーニィ・ハレックはインクヴァインの傷があることでも有名。でもインクヴァインの傷って実際どういう形なんでしょうかね。カードとして両方ともドロー能力で強力ですが、ダンカンは水がコストなので微妙。ダンカンは公開ターンでの水取得に使うのかな。

ガイウス・モヒアムはベネ・ゲセリットの教母でジェシカの師です。大変怖い方です。映画ではシャーロット・ランプリングが演じています。カードとしては他プレイヤーにディスカードさせる能力なので発動すると超強力ですが、発動条件が難しいのでうまく使うのは相当難しい。むしろ公開ターンでのメランジを取得のほうを使いそう。こちらも非常に強力です。

砂の惑星 主要キャラクタ2

パイター・ド・ヴリースはハルコンネン家のメンタートです。メンタートとは高度な推論能力を持つ人間コンピューター。主要な悪役の一人。カードとしてはノーコストとで陰謀カードが引けるので強いです。公開ターンでの勧誘能力も高いのも有り難い。

チャニはフレーメンですがポウルの恋人になる女性。ポウルとチャニの息子のレト2世が続編の主人公になります。映画ではゼンデイアが演じています。カードとしては勧誘時に水が得られるのは有り難いですが、それ以外は微妙な感じで、ちょっとコストに見合うかは疑問。

スティルガーはフレーメンの部族長、リエト・カインズ博士はチャニの母親です。カードとしては、スティルガーは水が得られるのは能力として貴重です。リエト・カインズは勧誘時に影響力を上げられるのは強力です。フレーメンカードを集められれば公開ターンの勧誘能力が非常に強力になりますが、フレーメンカードばかり集めるのは結構難しいのでうまくプレイするのは大変そうです。

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