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【ボードゲーム紹介】ニュートン 科学者として成功するのは大変

 

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geralt / Pixabay

 

産業時代の科学者になって、研究したり、業績を高めたり、弟子を使って技術を高めたり、名跡を訪ねたりして勝利点を稼いでいくゲームです。題名になっているのは最も有名な科学者の一人ニュートン

  • 発売年 2018年
  • プレイ人数 1人~4人
  • プレイ時間 90分

James
一杯やることがあるのに手番が限られていて、結構難しいゲームだと思います。科学者で成功するのも大変ですね。

科学者として成功するための行動

行動の種類

ゲーム上での行動ははおおよそ以下の種類があります。

ニュートン アクションエリア

 

①弟子を使って「技術」を高める

ツリーマップ上のルートにより弟子を使って技術を上げていきます。特定のポイントを通ったり止まったりすると特典が手に入ります。通っただけでもらえる得点は早い者勝ち。

②「」をして有名大学や名跡を訪ねる

地図マップ上を移動して、有名大学や名跡を訪ねてそこに足跡を残します。特定のポイントを通ると特典がもらえます(早い者勝ち)。

③「研究」して成果を出す

研究を行いその成果を自分の本棚に本として追加します。本棚の特定の縦横の欄を全て埋めると、それ以降毎ターン勝利点が入ります。

④「業績」を報告する

後援を受けるため業績トラックで業績を上げていきます。1段上げるごとに2金の収入が入ります。

⑤大学の「講義」を受ける

ディスプレイからアクションカードを取得します。

アクションの仕方

上記の行動を進めるためのアクションを行うわけですが、アクションの仕方は結構変わっています。

手札のアクションカードを自分のプレイボードのアクションエリア(机と引き出しと言う感じ)にプレイします。アクションエリアは5カ所(机と最上段の引き出し)あり、1ラウンドに5アクション出来ます。ゲームは6ラウンドで終了。

アクションカードの下半分に上記5アクションのマークが記載されています。プレイするとマークを最上部の引き出しに入れているような形になります。最初の手札は6枚で、アクション各種1枚ずつ+ワイルドカード1枚。

ニュートン 初期アクションカード

 

アクションは既に同じマークが引き出しに出ていたら、効果値が上がります。先に1個出ていたら効果値2、2個出ていたら効果値3と言う感じ。基本同じラウンドで同じアクションを複数回やれば後の方がレベルが上がっていく理屈です。

ニュートン アクションカードのプレイイメージ

 

引き出しが15カ所あって、最上段をプレイで使い、最下段の5カ所に、ラウンドの終わりに使用したカードから1枚を入れて行きます。このカードは使用できなくなりますが、そのアクションのレベルは次ラウンド以降底上げされます。

ニュートン ラウンド終了時の処理

 

のこり5カ所の内1カ所は最初からマークが1個(プレイヤー毎に種別は異なります)印刷されています。残り4か所は、①技術②旅①業績などの特典で追加することが可能です。

アクションカードの上半分は特殊効果でプレイすると机の上に広げるような形になります。これはアクションカードの実行時に追加実行できる特典機能と本。カードのレベルが大きい方が特典機能が強かったり、本がたくさん描かれていたりします。

特典も有り難いものですが、本も大変重要です。③研究で本棚に本を埋めるために指定の種類の本が場に出ていないと行けません。また、①技術や④業績で最終エリアまで行けばゲームの終了時にまとまった点数が入るのですが、そのエリアには結構な数種類の本を場に出していないと入れません。

偉人カード

このゲームではプレイヤーの科学者を援助してくれる科学の偉人のカードがあります。偉人は勝利点と追加アクションと特典を与えます。当然、強い追加アクションや特典を持っている偉人は勝利点としては小さいし、逆に弱い人は勝利点が高いです。

ゲームの最初にドラフトして4枚持ちます。ただしプレイするには相当なハードルがあります。①技術、②旅③研究④業績で特定のエリアまで行くことによりプレイ可能となります。プレイすることが必須でそうでないと最後の点ももらえません。とは言え、4枚全部プレイするのは相当大変です。

ニュートン 偉人カード

 

クイックアクション

手番アクションとは別に、お金を使えばいつでもできるクイックアクションがあります。これは上記のアクション実行時に足らないようなリソースを得るものです。中でも、「2金払ってアクションの効果値を1上げる」が最も重要です。ここぞと言うときに使用できるようお金を効率よく増やすことも重要です。

プレイの考察

手番は限られている

基本的に5アクション×6ラウンド=30アクションはほぼ固定なので1アクションの重要性を考えないとまず良い得点になりません。

ラウンド最後に1枚カードを引き出しに入れるのが非常にきついです。最初手札が6枚なので、⑤講義で手札を補充しない限り3ラウンド目には5アクションフルに出来なくなります。ですから限られた手数なのに1~5ラウンド毎ターン少なくとも⑤講義1回は必須となってしまいます。

アクション数は限られているので、1アクションをなるべく高い効果値で実行することが有利になります。そのためには、ラウンド終了の引き出しに入れるカードと、お金による1レベルアップをうまく使うことが必要です。

どの行動が有利?

①技術

結構ねらい目です。特典も結構多い。ただし、早い者勝ちな特典がありますので、他プレイヤーとの競合はなるべく避けたいところ。

②旅

ほぼ特典が早い者勝ちなので良いところに先行できれば強いですが、後から行くのはちょっと辛い。とは言え、③研究の中で旅で特定のポイントに行くのが必要なものがあるので、ある程度は実行せざるを得ない。(フラスコをたくさん集めて代わりにする戦法も取れますが。)8カ所以上足跡をつければ点数になります。12個全部置くと合計15点になります。

③研究

特定の段を埋めないと何にもなりません。埋めるのに指定された本を場に出している必要があるので、本が記載されたカードを集める必要があるし、特定の棚は②旅で指定された所に行って足跡を付ける必要があります。なので結構大変ですが、これに特化できれば、最も大きな点数が叩き出せると思います。

④業績

ちょっと効率は悪いかと思います。進むたびにお金(2金)もらえるのは魅力ですが、それ以外の特典が少ないのがちょっと苦しい。ゴールのまとまった点数を得るタイルが魅力的なら狙うのもありですが。

まとめ

以上のように、全てのアクションが色々と絡まっており、勝ち筋も結構大きいので、どのようにゲームをまとめていくかが相当悩ましいゲームになるかと思います。

James
その意味では、これも初めての人には優しくないゲームですよね。

但し、ゲームのアイテムなどは毎回異なった配置になるし、偉人も違ったものになるし、それを組み合わせた勝ち筋も色々あるように見えるしで、またもう一回やりたくなるゲームですね。

毎回悩むけど、とても良いゲームだなあと思います。

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