ゲーム紹介

【ボードゲーム紹介】ボラボラ 南の島のハードなゲーム

 

ボードゲームのボラボラのヘッダ画像のボラボラ島写真

Julius_Silver / Pixabay

 

ボラボラ島(タヒチ語:Bora Bora)は、フランス領ポリネシアのソシエテ諸島にある島です。

ボラボラ島の12カ所に分かれたエリアに小屋を広げ、島民(男性と女性)を雇ったり、寺院に司祭を送ったり、建設したり、タスクをクリアしたり、宝石を買ったりなどして勝利点を稼いでいきます。

何かすごくやることが多そうですが(実際に多いですけど)、手番数が限られているので時間はそれほどかかりません。

但し、初見だとどうすれば良いかを把握するのは困難なゲームであることも確かです。

  • 発売年 2013年
  • プレイ人数 2人~4人
  • プレイ時間 60分~120分

James
ボラボラ島の写真とゲームボードの写真、結構似ていますね。

ボラボラ ゲームボード

NASA Johnson Space Center [Public domain]

 

ゲームの流れ

ゲームの1ラウンドは3つのフェーズに分かれます。6ラウンドでゲーム終了です。

  1. ダイスアクション
  2. 男性タイル/女性タイルアクション
  3. ボードの得点処理

フェーズA:ダイスアクション

このゲームのメインとなるフェーズ。フェーズ開始時にダイスを3個振り、ダイスの目を使って3手番のアクションを行えます。

ポイント

ダイスの目の大きい方がアクションが強いですけど、先にそのアクションエリアにダイスが置かれている場合、エリアの最小の目より小さいダイスしか置けません。大きい目は強いけれど中々思ったところに置けず、小さい目は思ったところに置けるけれど効果が小さいということになり、これがこのゲームのカギとなっています。

アクションは以下の7種類あります。

ボラボラ アクションタイルの画像

 

①海路拡張②陸路拡張

自分の最初小屋から、海路や陸路を使って隣のエリアに小屋を増やして行きます。ただし、海路・陸路に期されているダイス目以上のダイスを使用する必要があります。

③男性タイル④女性タイル

フェーズBの男性タイル/女性タイルアクションでアクションしてくれる男性タイルや女性タイルを雇うアクション。同じタイルを複数持つと機能が倍化されるので狙っていきたいところ。

⑤建設

資源を使用して建物を建設するアクション。まず資源をエリア置かないと建設できないので手間のかかるアクション。でも早くやると点数が高くなる。

⑥寺院

寺院に司祭を送るアクション。寺院エリアは6箇所しかなく、小さいダイス目ははじかれて行きます。ゲームの後半になるほど点数が高くなります。

⑦助手

種々のリソースを得るアクション。石・竹・塩などの資材や、神カード、ささげものなどを得ることができます。

フェーズB:男性タイル/女性タイルアクション

男性タイル、女性タイルに描かれたアクションを男女1回ずつ実行できます。同じ種類のタイルは合わせて実行するとができ、効果が高くなります。例えば「ダイス目2以下の海路」は2枚あると、「ダイス目4以下の海路」になります。

ボラボラ 男性アクションタイルの画像

ボラボラ 女性アクションタイルの画像

 

フェーズC:ボードの得点処理

フェーズ3は、主に得点を得るフェーズです。以下のように実行します。

①入れ墨レベル

レベルにより勝利点が入ります。最も高い位置にいたプレイヤーが直にファーストプレイヤーになります。

②寺院レベル

寺院に送り込んだ司祭の数毎に勝利点が入ります。トップの人は神タイルがもらえます。後半に行くほど点数が高くなります。

③宝石の購入

貝殻で宝石を購入します。購入した宝石に書かれている勝利点が入ります。

ボラボラ 宝石タイルの画像

 

⑤タスクの完成

条件をクリヤしてタスクを完成し勝利点を得ます。

ボラボラ タスクタイルの画像

 

神カード、神タイル

上記のアクションだけだと、手番数が決まっているし、ダイスの目に結構左右される運ゲーにもなりますので、それを神カード、神タイルで変化をつけます。まあコスト的にそうたくさん使えませんけど。

ボラボラ 神カードと神タイルの画像

 

プレイの考え方

やれることが多いですが、手番はラウンドに、ダイスアクションが3回+男女タイルアクションが2回で全6ラウンドですから、最大は30回(神カードで少し増やせます)であり、方針を決めて行かないと中々勝利点が増えません。

以下のようなことを考えて行けば良いかも。①~⑤は全部は無理なのでいくつかに絞る必要があります。

共通:タスクを全て完成させる

9回のタスクを完成させると60点。勝利に大きく近づきます。最初の3枚はランダムなので運の良し悪しがありますが、1ラウンド目に1枚もできないと言うのはそうはないでしょう。ただし引いたタスクはゲーム終了までに達成しないといけないので、これでゲームの方向性を決める必要もあります。それ以降は、出来そうなのを選択していくのですが手番が遅ければ先に良いのが取られるので、人とバッティングしないかの見極めも必要。

①建物を建てきる

エリアに資源を置き建物を建てる。結構面倒ですが、毎ターン1個ずつ建てて6箇所全部置ききると期待値は42点+6ボーナスくらいで結構なものになります。資源配置と建物建設をダイスアクションだけでやるのは辛いので、男女タイルの活用も必要です。

②宝石を買いきる

宝石は1点~9点、平均5点くらいのものを毎ターン買えれば36点。なるべく高いものを買えるようにしたいところ。

③寺院に司祭を送る

後半に司祭を送っていると点数が高いです。ただし、定員が決まっていて小さい目で置くと追い出されやすいので大きい目を使わなくてはならず結構難しい。最後に4人いるように持って行けば36点+4ボーナス+4神タイルくらいの期待値でこれはこれで結構良さそう。邪魔されやすいので達成は難しいとは思いますが。

④島中に小屋を置ききる

小屋を置くのは資源を取ったり、男女タイルの置き場を作るために必要ですし、タスクタイルの達成が大変やりやすくなるので必須なアクションです。ただし12個置ききっても6点にしかなりませんので主方針にするのは難しいところです。

⑤男女タイルを置ききる

男女タイルは手番を増やすために必須です。ただし何枚置いていても通常男女1アクションずつしかできないので、何でも取ればよいというものではなく効果が高くなるよう同じタイルの重複確保を狙うことが重要です。またこれも12個置ききっても6点にしかならないので、全置きはできればくらいで良いでしょう。

感想

要素が多くて初めてプレイする人には優しくないし、ワーカープレイスメントにありがちだけれど一度離されると一発逆転はなかなか難しい。とは言え、全体が分かってくると、色々な要素の絡みが面白いし、勝ち筋も多そうなところで、最善手を考えるのが楽しくなる。

結構魅力的なゲームと思います。コンポーネントの南国らしさもプラス要素。

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