ゲーム紹介

【ボードゲーム紹介】キクラデス拡張 タイタン

キクラデスの拡張第2版です。

キクラデス基本セットの紹介はこちら。

キクラデス拡張第1版の紹介はこちら。

ゲームの概要

基本のシステムに追加の要素を加えてくれます。この拡張で追加になる要素は以下の通りです。

  1. クロノス神
  2. アーティファクト
  3. 陸が多いマップ
  4. グレードアップメトロポリス

1.クロノス神

この拡張のメインの要素。新たな神タイルです。クロノスは他の4神にまぜて使います。5人ゲームでもターンに1神に出てこなくなります。その神は次のターンは一番上位で出ます。

この神を入れることにより、この拡張からプレイヤー数は最大6人まで可能になりました。とは言え、6人は3対3のチーム戦になるのでやはり5人が最良だと思われます。

クロノスの能力は以下の通り。

  • タイタン兵を1体無償で得るか、そのターンに出現している他の神の建物を無償で建てられます。
  • 2金払えば、もう1体タイタン兵を得ることが出来ます。
  • タイタン兵は他の神を取っている場合でも、1金払えば1体を1歩、2金払えば同じか別のタイタン1体をもう1歩、3金払えば同じか別のタイタン1体をもう1歩というように移動させることが出来ます。

2.アーティファクト

クリーチャーと混ぜてデッキにし、同じように購入することが出来ます。購入するとどこかの支配するエリアにおきます。アーティファクトはそのエリアやそこにに居る兵士に利益をもたらします。また追加で1金収入をもたらします。兵士と一緒に移動可能で、そのエリアが奪われるとアーティファクトも奪われます。

アーティファクトは5個あり、それを全部集めるとゲームに勝利するという新たな勝利条件が加わりました。

①翼の付いたサンダル
・これと共にいる兵士たちはその島の中ならどの場所にも移動できる。
②透明化の兜
・これと共にいる兵士たちは他のプレイヤーの軍船を使用して移動でき、他のプレイヤーの兵士をすり抜けて移動できる。
③ケーリュケイオン
・戦闘時、1金支払うごとに破壊された兵士を1体復活させることができる。
④ゼウスの雷撃
・神タイルの競り時、他のプレイヤーは1金払わないと、そのプレイヤーがビッドしている神にビッドできない。
⑤巨大な豊穣の角笛
・これが置かれているエリアの豊穣の角笛は2金を生み出す。

※アーティファクトが全部出てくるほどゲームが長引くことはまず無いと思いますけど。

3.陸の多いマップ

これまでは、陸地は島で、他の陸地に移動するには必ず海を越えなければなりませんでしたが、ある程度集まった大陸があるマップです。基本タイタンはアレスと同様の陸地移動ですので、タイタンとアレスを活用する上では有効なマップかと思います。

4.グレードアップメトロポリス

通常のメトロポリスに比べて強化されたメトロポリス。5種類あるが、ゲームに出てくるのはその内2個。早い者勝ち。

①軍事国家
・陸上戦闘時のダイス目追加が+1ではなく+3になる。
②臨海国家
・沿岸での海上戦闘時のダイス目追加が+1ではなく+3になる。
③宗教国家
・クリーチャー購入時、支払いが2金安くなる。
④文化国家
・次のメトロポリスを哲学者3枚で建設できる。
⑤商業国家
・収入時、追加で2金得る。

ゲームの特長と評価

クロノス神は移動の自由度を大幅に上げてくれます。タイタン兵は最大3体しかいませんが、アポロを除く毎ターン移動可能なので、陸マップだと早めに占領地を広げて収入を増やすことが可能です。とはいえ、あれだけでかいのに普通の兵士と同じ強さしかないのはトホホでもあります。

アーティファクトは超強力です。みんながクリーチャーを買いまくらないとアーティファクト5個なんて市場に現れないので、5個全部集める勝利条件はおまけでしかありませんが、維持コストが要らなくて継続的に使えるのがうれしいところ。ただ、奪うことができるので、これがあるエリアが集中的に狙われるリスクもあり、これを守るために余分な兵力を使うようなことになると本末転倒になったりします。

陸マップはクロノス神を有効活用するには適したマップかと思います。

グレートメトロポリスは最速で1個目のメトロポリスを作るインセンティブを大きくすると言うことで、ゲームをスピードアップしていると思います。基本1個目を早い目に作ってしまうと狙われることになるので守備に力を入れなくてはならなくてその分手が遅れるということも有りましたが、メトロポリスにプラスアルファのメリットがあることにより早く作る展開も有力になります。

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