文明を発展させて勝利点を競うゲームです。戦闘もありますがそんなにガチではありません。基本は領土を広げたり首都を発展させるなどして資源を増やし自分の文明の拡大を図って行くゲーム。要素はモリモリですw。
- 発売年:2019年
- プレイ人数:1人~5人
- プレイ時間:90分~120分
ゲームの概要
メインゲームボード上に4種類のアクショントラックがあり、それぞれ探検、科学、技術、軍事に対応しています。
毎ターン資源を払って4種類どれかのトラックの自分のプレイヤートークンを1カ所進めてそのエリアに記載されているアクションを実行します。エリアを進めて行くことにアクションは強力になって行きます。上げるための資源も多く必要になって行きます。
基本、エリアごとに全てのアクションは異なっており、それがこのゲームの特長となっています。
プレイヤーごとに特性を付加する文明カードやタペストリーカードがあり、これも結構強弱やくせがあり、これをうまく利用して行くのも必要です。
トラックを進める資源が尽きたら収入フェーズを行ないます。上記の4アクションのフェーズとは別に収入のフェーズがあるのですが、これは各プレイヤーが同時に行うのではなく、必要となったプレイヤーが個別に通常のアクション手番の代わりに収入の手番を行います。
但し、この収入を得てしまうと時代が進んでしまいます。収入フェーズを5回やるとそのプレイヤーのゲーム終了です。このため、うまく資源が回せないと自分だけゲームが早く終わってしまい、他プレイヤーの発展を指をくわえて見るという悲しい状態になりますので、そうならないよう頑張りましょう。
人に先んじてトラックを進めると所々で先着でランドマークがもらえます。
ランドマークは着色もされた結構素敵なフィギュア。これもこのゲームの特長ですね。ランドマークや収入用の小さい建物を首都シートに置いて、首都が発展していくのも結構嬉しい感じです。
ゲームアクション
探検トラック
以下の探査アクションを主体とするトラックです。トラック終盤になると宇宙への探査も出来るようになります。宇宙探検まで行くと結構嬉しいですね。
探査アクション
基本は領土のタイル(ヘックス)を未探査のエリアに置いて世界を広げて行きます。自分の領土になるわけではありませんが、VPとそのタイルが算出するリソースがもらえます。
軍事トラック
以下の征服アクションを主体とするトラックです。征服して領土を増やすと終盤の領土得点が結構大きなものになります。とは言え、最大でも8カ所しか広げられないので、まあ世界征服は無理でしょう。
征服アクション
探査済みのタイルに対して自分の領土を広げて行きます。VPか何らかのリソースかどちらかもらえます。先に他のプレイヤーの征服しているところに入ってい行って領土を他プレイヤーから奪うこともできます。但し、返り討ちになることもあります。
このゲームの特長として、一度自分の領土を奪われてしまうと再度奪い返すことはできません。他プレイヤーと領土を接するときには可能なアクションに気を付ける必要があります。
技術トラック
以下の発明アクションで技術カードを場に出し、アップグレードで利益を得ます。技術カードを場にたくさん出すと技術の得点で結構大量点が見込めます。とは言え場に出しただけでは何の効果も無いので、特定のタペストリーカードを組み合わせるなどして効率化は必要です。
発明アクション
技術カードを自分の場に出します。場に出したときには効果はありませんが、その後技術をアップグレードすると利益が得られます。1つの技術カードは2回アップグレードできます。
科学トラック
以下の研究アクションを主体とするトラックです。トラックの終盤になると複数のトラックを一度に上げたりして結構強力なことができます。とは言え、最初の方はトラックを進めるだけで利益が得られないので、序盤にここに力を入れるのは結構ためらわれるかもしれません。
研究アクション
ダイスを振って出たトラックを進めそのエリアの利益を得ます。序盤はトラックを進めるだけで利益が得られません。
ゲームの特長
首都での収入増と得点増
アクションにより、収入シート上の建物を自分の首都シートに配置できます。また、トラックを次の階層に進めるとランドマークがもらえ、これも首都シートに配置できます。
配置により、資源がもらえたり、VPを増やしたりできます。また収入シート上から建物を取ることにより、次の収入フェーズでのリソース収入やVP獲得が増えます。
収入シートから建物を取ると言うことはこのゲームの非常に大切な要素です。このゲームでの大きなリソース獲得やVP獲得は収入フェーズで行われます。収入の回数は限られていますので、なるべく多くの建物を取り除いたうえで収入フェーズを迎える必要があります。
基本は収入フェーズがカギとなる拡大生産系ですので、序中盤に資源収入を増やすことはこのゲームの生命線と言っても良いと思います。収入フェーズを迎える時の効率が悪いと驚くほど点差がついてしまいます。うまく回らないと100点以上の差はざらについてしまうと思われます。
自分が速く終わってしまって、残りのプレイヤーがどんどん点数を稼いで行き、最終100点200点の差を付けられてしまうのは非常に心が痛くなりますね。
首都シートへの収入建物の移動
首都シートは9×9のマス目になっています。それが3×3のブロックで9つの区画に分けられています。
首都シートは、山、森、草原、砂漠、湿地、熱帯の6種類あり、シートの種類ごとに異なる建物の配置不可マスがあります。
建物を置いて、配置不可なマスを除いて3×3の1区画が埋まったら、任意の1資源がもらえます。また1列か1行が埋まると、首都での得点時に各々1VPもらえます。
1VPの方は最初は微々たるものですが、終盤になって7、8カ所も埋まれば、収入フェーズの得点時に、20点くらいの獲得が出来るようになります。
1区画完成時の1資源は結構ショボいですね。基本このアクションは終盤は得点目的、序盤は収入シート上の建物をなるべく取り去って収入フェーズ時の資源収入を多くするためのものと思います。
ランドマーク
アクショントラックは4階層からなっており、上位の階層に初めて入ったプレイヤーは、ランドマークと言う結構素敵なフィギュアがもらえ、これを首都シート上に置くことができます。
ランドマークはそれ自体機能があるのかと思いきや、実は首都シートの複数のマスを一気に埋める機能しかありません。実際、1区画を完成したり、1列1行を完成するには、収入シートにある建物だけでは結構大変で、4マス~10マスを一気に埋められるランドマークは結構有用です。
なにより、このゲームをやっていてランドマークが取れないと相当悲しくなっちゃいます。ゲームの勝敗的にもモチベーション的にもね。
文明カード
文明の特長を付けるカード。開始時に2枚引いて1枚を選びます。カードによって相当強弱があります。
ゲーム開発側では調整が出ていて、最弱の文明では5人ゲームの時、最初60点のハンデをもらってゲームを開始します。最強の文明は-15点。75点の差は結構大きいのですが、それでも最後は追い越されそうなんですよねえ。
タペストリーカード
ゲームの題名になっているカード、このゲームのカギの一つと言えます。
収入フェーズごとに新しいタペストリーカードをプレイします。これによって追加の資源が得られたり、追加の得点が得られたりします。
これも結構癖があります。ドローするタイミングで有用だったり、今引いてもなあという物だったり、結構運に左右させるところでもありますね。
ゲームの感想
ランドマーク、収入建物、タペストリーカード、文明カードなど、コンポーネントは結構素敵で、まずそこに食いついて買っちゃいました。
やってみると、最初は、まあ、ワーカープレイスメントの一種かもしれませんが、なかなか勝ち筋が分からない難しいゲームという印象でした。
手番の選択肢は多くないのでそこまで毎回迷うことは無いのですが、先のアクションまで見極めての方向性やリソース管理は結構考えてやらないと差がどんどん開いて行く感じです。
とは言え、タペストリーカードや文明カードの引き運も大きいので、ガチゲームというところまで行っておらず、その辺のバランスは私には好みに感じました。
でも、これ色々の要素の組み合わせが有り過ぎて、テストプレイは大変だったろうなと思います。
要素の組み合わせによっては、ゲームを壊すようなコンボが発生する可能性があります。実は、初回やった時、対戦相手にそれに近いようなことをやられちゃいましたし。文明カードの調整が入るのも納得です。まだ調整が必要な文明もあると思います。
とは言え、見た目良し、バリエーションがあって何回もプレイできそうだし、プレイアビリティが高いのに運の要素も大きい。結構好きになる人は多いかも。