ゲームの概要
プレイヤーは裕福な市民になり、財産を増やして都市の発展に貢献することで王の関心を得ようとします。貢献とは、市内の建物を建てたり、市壁を建てたり、カレル橋を建設したりなどです。
ゲーム終了時、最も王の関心を得た、つまりVPを最も得たプレイヤーが勝利者となります。
1346年にボヘミア王カレル1世が神聖ローマ帝国の皇帝に選ばれ、カレル4世(ドイツ語名カール4世)となると、神聖ローマ帝国の首都はプラハに移され、プラハ城の拡張や、中欧初の大学、カレル大学の創立、カレル橋の建設とヴルタヴァ川東岸市街地の整備などの都市開発が行われ、ローマやコンスタンティノープルと並ぶ、ヨーロッパ最大の都市にまで急速に発展。「黄金のプラハ」と形容されるほどだった。
Wikipedia
ゲームの特長
基本アクションの数はきっかり16回です。
通常のゲームだと終盤になるほどワーカーが増えるとかなどで1ラウンドのアクション数が増えていくのが普通ですが、このゲームでは全く増えません。
ですので、如何に1手1手のアクションの効率を高めていくかがこのゲームの鍵となるでしょう。
ゲームの流れ
アクション
アクションレーンからアクションタイルを取ってアクションを行います。アクションレーンにはアクションタイルのあるレーンによりメリットが得られます。
アクションは以下の6種類です。プレイヤーを強化するのが3アクション、発展に貢献するのが3アクションという感じです。
プレイヤー強化系
①金鉱の運営
以下のどちらかを実行
・金鉱の生産力を1上げて、1金得る。
・生産力に等しい金を得る。(保有最大は9)
②石切り場の運営
以下のどちらかを実行
・石切り場の生産力を1上げて、1石得る。
・生産力に等しい石を得る。(保有最大は9)
③アクションの改良
アクションを実行するときに追加のメリットを付加。
カレル大学のトラックを時代Ⅰで1、時代Ⅱで2進める。
発展への貢献系
④市壁の建設
市壁タイルをプレイヤーアクションボードの周りに設置する。
タイルに描かれたメリットを得る。
⑤建物の建設
メインボードの建物建設エリアに建物タイルを設置する。
タイルに描かれたメリットを得る。
隣接している広場の広場ボーナスを得る。
⑥王の道の建設
プレイヤーの駒を王の道に沿って進める。
カレル橋に到達したら、卵を払って橋タイルを設置しメリットを得る。
アクションに付随しての効果
アクションに付随して得られる効果により得点を得るための以下の効果を実行できます。
①大聖堂
銀の窓2で上に移動。階層を上がるためには追加で金1石1が必要。段数により終了時VPが得られる。
大聖堂アイコンのある建物を建てると横に移動できる。横への移動数×赤のボーナスタイルが 終了時のVPとなる。
銀の窓は、アクションレーンや建物や市壁の建設など色々なところで得られます。
赤のボーナスタイルは、市壁の建設やアクションの改良の角ボーナスで得られる。
②飢餓の壁
大聖堂と同様に銀の窓2で上に移動。階層を上がるためには追加で金1石1が必要。段数により終了時VPが得られる。
飢餓の壁アイコンのある市壁を建てると横に移動できる。横への移動数×青のボーナスタイルが 終了時のVPとなる。
③技術トラック
資源を6個以上に初めてなった時のボーナスや、王の道の建設、建物や市壁の建設メリットによりトラックを進められる。
進めることにより技術タイルが得られる。1,2枚目ではアクション時のメリットが得られ、3,4枚目では追加のアクションが得られる。
④カレル大学トラック
アクションの改良で進められる。ゲーム終了時、技術トラックの段数×カレル大学トラックのレベル(0~3)のVPが得られる。
追加アクション
金の窓1個+銀か金の窓1個を消費して追加の手番を得ることが出来ます。
金の窓は、資源を9個に初めてためた時や特別な建物や市壁を建てることにより得られますが、得る機会は非常に少ないです。
アクションを追加できるのは、技術タイルを除けば金の窓だけなので、このゲームアクションを増やすのは非常に難しいということですね。
主な得点方法
ゲーム中
ゲーム中は以下のようにアクションに付随して、結構色々なVPが手に入ります。
とは言え1回1~3点くらいなので主体はゲーム終了時のVPとなります。
- 広場ボーナス
- アクションレーンからのVP
- 技術タイルからの追加VP
- アクション強化によりアクション実行時の追加VP
- 建物,市壁の建設やアクション強化での隣接ボーナス
ゲーム終了時
①飢餓の壁、大聖堂から
飢餓の壁、大聖堂を上った段数より。飢餓の壁が最大22点。大聖堂は最大13点+金の橋タイルの点数。
飢餓の壁の横への移動数×青のボーナスタイル。大聖堂の横への移動数×赤のボーナスタイル。
②金や石の生産力最大化ボーナスから
金や石の生産力を最大化すると封印ボーナスが得られます。5カ所あって早いもの勝ち。
1カ所最小4点から最大18点。
③市壁の数から
市壁タイルの設置数により。最大18点。
④橋タイルボーナスから
金の橋タイルボーナスより。タイルにより強弱ありで、期待値としては10点くらいか。
⑤研究開発から
技術トラックの段数×カレル大学トラックのレベル。最大24点。
⑥余った卵から
余った卵の個数。4個で最大10点。
ゲームをやってみて
手数が限られているにも関わらず、やりたいことは色々ありすぎるので、ゲーム当初は何が有利なのかは全くわからないと思います。
中盤くらいになってきて、ああこれとこれが関連しているのだなあというのが分かってきてという感じなので、やはり何回かはやって初めて味がわかるゲームですね。
とは言え、取れるアクションは、アクションレーンがうまく合わなかったり、良いアクションが先に取られたりと、なかなか思うようにはいきませんが。
コンポーネントは美しく、最適解を求めて何度も挑戦したくなる良いゲームと思います。
ソロゲームもできるので、最大点数を目指してパズル感覚で挑戦するのも良いかと思います。