アズールはプレイヤーボード上にタイルをうまく置いて行って点数を競うゲーム。ゲームシステムが良いだけではなく、タイルが綺麗で見栄えがすることからも有名になったゲームです。
今回はゲーム紹介とJamesの独断と偏見からのプレイポイントを掲載。
- 発売年 2017年
- プレイ人数 2人~4人
- プレイ時間 30分~45分
ゲームのルール
ゲームシステムはそんなに複雑ではありません。1ラウンドは以下のような感じ。
①袋からランダムにタイルをタイル置場に配置する。
タイル置き場は円環状に(プレイヤー人数+5)個、1個にタイルを4個ずつランダムに置きます。
②場からタイルを取ってプレイヤーボードの図案ラインに置く。
1回に取れるのは1種類のタイルのみ。置き場から1種類のタイルを取ると残りは中央に移動します。
中央にタイルがあればそこからも取れます。このラウンドの最初に中央から取ったプレイヤーは、次のラウンドの初手番タイルをもらいます。(初手番タイルは配置できないのでマイナスポイントになる)
取ったタイルはプレイヤーボードの図案ラインに置きますが、1列には1種類のタイルしか置けません。あふれたり置けなかったりすると、そのタイルは床ラインに置かれマイナスポイントをくらいます。床ラインはラウンドごとにリセットされます。
③プレイヤーボードの図案ラインが埋まっていたら、壁に配置して点数を取る。
場の全てのタイルが取られたら、図案ラインを見て全て埋まっている列のタイルから1個のタイルを壁の同じ絵柄の場所に配置します。残りは廃棄。
壁に配置したら、配置によってできる縦横の列を数え、それがポイントになります。
誰かの壁において横1列が埋まったら終了です。そうでないなら次のラウンド①からを繰り返します。
終了時のポイントと勝敗
以下の終了時のポイントと壁に配置した時のポイントを足して勝敗を決定します。
- 横1列FULL : 2点
- 縦1列FULL : 7点
- 1種類のタイルを全て起き切った : 10点
どのようにプレイしようか
①連続になるように置こう。
置いたとき他のタイルと連続させる毎に点が増えます。なるべくバラバラにならないように置きたいところですね。
5枚をバラバラに置けば5点ですが、図のように固めると12点。
ポイント
この意味で1種類のタイルを全て置くのは最後のおまけ程度に考えて、最初からは狙わない方が無難。10点は大きいけどタイル配置の効率が悪い。もちろん終盤で後1,2枚で完成するなら全力で行くもあり。
②中央辺りから始めるのが自由度が高い。
そううまく置けるものが場にあるわけもないでしょうが、端より中央に置く方が次につながる確率が高いでしょう。初手に青3枚のタイルが取れるなら、迷わず取ってど真ん中に置きましょう。
③地味に伸ばしていくが吉
図で、Aの地点に最後に置けば、最後は8点と大きいが、合計では16点。Aの地点から順につなげていくと、19点。
なるべく既に置いてあるタイルと繋がるように置いていくのが基本でしょう。
④縦を完成させたい
5枚を左の図のように固まっただけだと12点。
順に縦に伸ばしていくと、15点+縦の完成ボーナス7点=22点。
横に伸ばすのも置き点数だけだと同じですが、完成ボーナスが異なります。また横は1ラウンドに1個しか伸ばせないのでねらい目はなるべく縦が完成するように置きましょう。
⑤何ターンで終わる?何枚置けそう?
基本横の列は1ラウンドに1個しか埋められないので、少なくとも5ラウンドはあります。
とは言え、4人いる場合だれか1ラウンドに1個詰めてくるでしょうから5ラウンドで終わると思っていた方が良いかと。
4人ゲームだと、毎ラウンド4枚×9=36枚場に出てくるので、平均で9枚とる勘定です。25マス全部埋めるには毎ランド15枚取らねばならないけどまあ無理だよね。
平均毎ラウンド3マス埋められるとすれば、5ラウンドで15マス。これで最も効率良いのは以下ですかね。91点。まあこんなにうまく行くわけないけど。
⑥1,2段目と4,5段目どちらを重視する?
置くのが難しいのはやっぱり4,5段目の方ですよね。なので狙っていくのは4,5段目。置けるときは1,2個あふれても置くべきと思います。
1,2段目はまあ成り行きで何とかなりそうですし(無責任)。
⑦他プレイヤーの大量マイナスを狙う
このゲーム、他プレイヤーに置けないタイルやあふれるタイルを取らせるのも戦法として重要です。
意識してある色タイルを中央に落としていると誰も取らないで、ラウンドの終盤に10個くらいになってしまうことがあります。それを自分より高い点数のプレイヤーに取らせれば、一気に勝負を逆転することも可能。
とは言え、うまくそのプレイヤーに取らせるのは、残りタイルや各プレイヤーボードの状況をよく見て予測しなければならない高等テクニック。
失敗すれば自分が取る羽目にもなるので、もろ刃の剣でもあります。
結び
AZULは2018年度のドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)に輝くゲーム。見栄えが良いことも選考の一因になったとは思うけれど、ゲームとしての戦略性も高い好ゲームだと思います。
写真は先日プレイしたときの私の最終形。
それほど時間がかからないゲームだし、インストも簡単なので、ちょっと時間があるときに最適でしょう。