部家のタイルを組み合わせで自分のお城を作るゲームです。
と言うと夢のあるゲームと言う感じですが、実際のゲームでは配置制限が物凄くとてもまともな城にはならないというゲームです。
まあ、そういうところを楽しむゲームなのではありますが。
このゲーム、「シークレット」という拡張が出ていますのでそれも合わせて紹介します。
- >発売年:2014年
- プレイ人数:1人~4人
- プレイ時間:90分
英語名は「Castles of Mad King Ludwig(狂王ルードヴィヒの城)です。
確かにノイシュヴァンシュタイン城は、神話に魅了され長じては建築と音楽に破滅的浪費を繰り返して「狂王」という異名が付けられたバイエルン王ルードヴィヒ2世が作った城だから間違いはないけれど。観光名所として有名なノイシュヴァンシュタイン城はそんな変な建築じゃないよねと思っていたら。
Wikipediaによると。
この城は軍事拠点としての「要塞」としてではなく、また政治や外交の拠点としての「宮殿」として建設されたものでもなく、ルートヴィヒ2世のロマンティック趣味のためだけに建設されたもので、ドイツの城館に本来は必ずあるべき小聖堂や墓地がこの城にはなく、玉座を後回しにしてもヴィーナスの洞窟と名付けられた人工の洞窟が建設されるなど、実際の住居としての居住性はほとんど考慮されておらず、施設としての実用性は無視された設計になっており、居住にも政務にも(もちろん軍事施設としても)不向きな城である。
そうなのか。。。。
どんなゲーム?
ゲームの概要
毎ターン、市場に城に使用する部屋タイルがプレイ人数+3枚出品され、各プレイヤーはそれを購入して、自分の城を広げて行きます。
部屋は、リビングルーム、にぎやかな部屋、ダイニングルーム、家事室、寝室、庭付きの部屋、廊下、地下室などの種類があり、その大きさや出入口の位置や数も非常にヴァリエーションの多いものとなっています。
市場には1000マルク~15000マルクの価格が示された欄があり、そこに手番プレイヤーが各タイルを配置することにより、タイルの値付けをします。
購入は手番プレイヤーの左隣から進めて手番プレイヤーが最後に購入します。他プレイヤーが購入したタイルの代金は手番プレイヤーのものとなります。手番プレイヤーの購入代金は銀行に行きます。
手番プレイヤーのタイルの値付けがこのゲームのキモです。タイルがあまり高くて誰も買ってくれなければ、金を儲けることができず、低い値段をつけると他プレイヤーを利することになります。
部屋タイルは出入口どうしをを繋いで配置する必要があります。大きさや形がまちまちな部屋タイルを購入して即時に配置しなければならないため、城はどんどんいびつな形になっていきます。
繋げるとポイントの良くなる部屋の組み合わせや、逆に悪くなる組み合わせもありますので、さらに配置は難しくなってきます。(寝室のとなりににぎやかな部屋があったらうるさいですものね)
部屋を設置すると、部屋のポイントに部屋が繋がっている部屋とのポイントがプラスされたりマイナスされたりします。
市場とは別に定額で買える廊下タイルと階段タイルがあります。これ自体はポイントになりませんが、繋がりにくい部屋タイルをつなげる接着剤として有用です。特に地下室は階段を先に設置しないと設置できません。
部屋は全ての出入口が他の部屋と正しく繋がると完成したことになり、部屋の種類別の完成ボーナスを得ることができます。
最終的に部屋タイルのポイント、部屋と部屋の連携によるポイント、ボーナスカードの達成ポイントなどを合わせて勝敗を競います。
部屋の種類
リビングルーム(部屋の大きさの種類:100㎡、150㎡、350㎡、400㎡、450㎡、600㎡)
最も一般的な部屋。隣の部屋との連携ポイントもプラスばかりなので結構気楽に使えます。完成すると設置時の点数が再度得られます。
出入口が他より多く(4カ所)完成させるのが難しいのが難でしょうか。
にぎやかな部屋(部屋の大きさの種類:150㎡、250㎡、350㎡、500㎡、600㎡)
タイル自体のポイントは高いのですが、隣の部屋との連携ポイントはマイナスばかりです。
出入口は3カ所ですが、結構トリッキーな位置にあります。
このため、結構配置が難しい部屋です。
完成すると+5ポイントもらえます。
ダイニングルーム(部屋の大きさの種類:100㎡、200㎡、300㎡)
部屋の大きさは比較的小さく出入口は2か所。
完成させると再度手番を実行できるので、うまく連鎖させれば複数の優良な部屋タイルを確保して一気に差を広げられます。
このゲームのキーとなる部屋だと思います。
家事室(部屋の大きさの種類:100㎡、200㎡、300㎡)
ダイニングルームと同じく部屋の大きさは比較的小さく、出入口は1か所。即ち配置すると即完成です。
完成させるとボーナスカードが引けます。運次第ではありますが、うまくはまると大量点が望めます。
庭付きの部屋(部屋の大きさの種類:250㎡、400㎡、450㎡、500㎡、600㎡)
大きさは結構大きめ。出入口は3か所。
完成すると10000マルクもらえます。序中盤では結構有り難い部屋です。
但し、大体タイルの半分くらいは他のタイルと接することができない制限があるので、これも配置は結構難しいです。
寝室(部屋の大きさの種類:200㎡、300㎡、400㎡)
大きさは中くらい。出入口は3か所。
完成すると次に市場に出したい部屋タイルを山の中から取ってくることができます。
但し、必ず確保できるわけではないので、法外な値段を付けられたり、手番の早い人に横取りされる可能性もあります。
廊下、階段(部屋の大きさの種類:350㎡)
部屋タイルと別に購入する廊下、階段はポイントになりません。部屋タイルとして購入する廊下はポイントがあります。低いけど。
ですが、部屋タイルの接着剤として有用です。完成させるとタダで廊下・階段が手に入ります。
地下室(部屋の大きさの種類:150㎡、250㎡、450㎡、500㎡)
他の部屋タイルは隣接ボーナスですが、地下室は全体での存在ボーナスがあります。例えば城全体にある家事室×1ポイントとか。
地下室は地下にありますので地上と階段で繋がっているところ以外は地下室どうししか繋がりませんしね。ですけど頂上の部屋とはタイルを重ねてはだめ。変だけどルールと言うことで。
先に階段を作らなければならず1手損になるので、うまくタイミングを見る必要があります。
2個のタイルを完成させると他のタイルの任意の完成ボーナスを実行することができます。
ボーナスカード
最初に2枚持ち、工房タイルの完成時に1枚引けます。
カードに記された条件分のポイントを最後にもらえます。うまくはまれば最後に大量得点が見込めます。とは言え、途中で引いたものが全く自分の傾向と合わないこともよくあることです。
王の歓心タイル
ゲームの開始時に4枚の条件が描かれたタイルが出ます。これを頑張ると狂王がお喜びになるということですかね。
条件上位のプレイヤーが最後にポイントを貰えます。4人プレイなら1位8ポイント、2位4ポイント、3位2ポイント、4位1ポイントと言う感じ。
やってみて
プレイヤー別々に自分の城を作って行く訳ですが、ソロプレイ感は無く結構コミュニケーションがあるゲームです。
手番プレイヤーのタイル値付けでは、他プレイヤーの欲しいものとその度合いを推測して、買わざるを得ないようなぎりぎりの値段を付けることが必要です。
また、手番プレイヤーは買うのが最後なので、自分が欲しいものを人に取られないようにしたいですが、これは中々難しい。あまり高い値段を付けすぎても自分の首を絞めることになりますしね。
結構、プレイヤーが欲しいタイルを見据えた上で、この人は積極的だから少々高くても手を出してくれるかなとか、彼は理論派だから費用対効果が見込めないとスルーされちゃうよな。とか推理しながらやるのも楽しいところです。まあ、そういう意味では知人とやった方がより面白いかもしれませんね。
まあそんなに悩まないでも自分の価値観だけで値付けする人が結構勝ったりするので、単に私が悩むのが好きなだけかもね。(下手な考え休むに似たりとは言え)
高得点を求めてうんうん悩んでやると、寝室が全然ない城が出来たり、庭付きの部屋だらけの城が出来たり、たとえ勝っても「いや、そんな城には住めないよね」と突っ込まれたりしますが、良いですよ、ルードヴィヒ2世の気持ちでやっているのだから。
拡張「シークレット」
基本に比べ部屋タイルのバリエーションが増えますが、加えて以下のルールが追加になります。
お掘
城を取り巻く堀。4辺を作ると完成です。堀に接しているとポイントになります。とは言え、全体の配置制限はより厳しくなり、あまり魅力的ではないのも事実。
白鳥
部屋に白鳥が居ると、白鳥タイルがもらえ、色違いの白鳥のセットで最後にポイントがもらえます。
秘密の通路
部屋どうしの出入口を後から繋げられる通路。部屋どうしの連携ポイントが2倍もらえます。
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