ゲーム紹介

【ボードゲーム紹介】スター・ウォーズ:アウター・リム スター・ウォーズに登場するアウトローを楽しむ

スター・ウォーズ ミレニアムファルコン号

JAKO5D / Pixabay

 

アウター・リム・テリトリー(Outer Rim Territories)はアウター・リムという略称や外縁星系群(Outer Systems)という別名でも知られた銀河系の外縁領域。ミッド・リムの外側にあり、ワイルド・スペースや未知領域より内側に位置した。アウター・リムは銀河最大の領域で、バラエティに富んだ星々、前人未踏の星々が多く存在した。中央政府の影響が及ばなかったアウター・リムは、賞金稼ぎや密輸業者、犯罪カルテルやシンジケートの温床になっていた。

スターウォーズがテーマのゲームです。但し、戦争をするのではなく、プレイヤーは賞金稼ぎ密輸業者となって銀河外縁部を旅し、色々やばい仕事をクリアすることにより名誉点を集めて行きます。

  • 発売年:2019年
  • プレイ人数:1人~4人
  • プレイ時間:120分~180分

ゲームの概要

ゲームではプレイヤーはスター・ウォーズのキャラクターとなり、銀河外縁部を旅して、賞金稼ぎや密輸やさまざまな依頼をこなします。

賞金稼ぎや密輸などを行うことでアウトローとしての実績(?)を積み上げて行き、名誉点が溜まって行きます。名誉点が10点になるとゲーム勝利となります。

アウター・リムのメインキャラクターは帝国軍や反乱軍の軍人ではなく、どちらかというと賞金稼ぎや密輸業者として登場しているキャラクターが主になっています。

メインキャラクターは8人いてその中から1人を選んでプレイします。最も有名人はハン・ソロですが、中にはスター・ウォーズのコミックやアニメからの登場人物もあり、映画しか見たことがないという人では知らないようなキャラも結構います。

各キャラクターは固有の能力や目標を持っていて、それに合わせたプレイをして行くことになります。また、キャラクターの固有目標を達成すると名誉点がもらえるとともにそのキャラクターの能力も増えます。

また、銀河外縁部には4つの勢力があり、プレイヤーはそのどれかに属する訳ではありませんが、その勢力それぞれとの友好・敵対関係があります。

友好・敵対関係でイベントなんかで有利・不利が出たり、敵対しているとその勢力のパトロールと問答無用で戦闘になったりします。

  1. 帝国軍:いわずと知れたダース・ベーダー側の銀河支配陣営
  2. 反乱軍:レイヤ姫やルーク・スカイウォーカー側の反乱軍
  3. シンジケート:スパイス商人のシンジケート
  4. ハット:銀河系で最も強力な犯罪ファミリーの一つ。ジャバ・ザ・ハットはこのファミリーの権力者。ハット代表議会のメンバー。

ゲームボード

ゲームボードはちょっと変則的です。扇形になっていて、移動ルートはほぼ1次元なので、最も左端のカントニカ(Cantonica)から左端のタコダナ(Takodana)までは相当の距離があります。

扇形になっているのは、スター・ウォーズ世界の地図に合わせている感じです。

スター・ウォーズでは銀河の中心にコア・ワールドがあり、その外側にミッド・リムがあり、さらにその外側にアウター・リムがあります。まさに外縁部という感じですね。各惑星の位置関係もおおよそこのスター・ウォーズ世界の地図に合わせているのではと思います。

スター・ウォーズ アウター・リム メインボードのイメージ

 

プレイヤー・ボード

プレイヤー・ボードは以下のようになっています。

プレイヤー・ボードに選択したメインキャラクターと旅をするための宇宙船をセットします。プレイヤー・ボードには獲得した名誉点を表すエリア4つの各勢力との関係を表すエリアがあります。

プレイヤー・ボードには請け負った仕事(各種クエスト(JOB)賞金稼ぎ(BOUNTY)など)や獲得した武装(GEAR)を付けることが出来ます。

また、宇宙船には密輸貨物(CARGO)宇宙船の強化パーツ(MOD)を付けることができます。

ゲーム開始時の宇宙船は各プレイヤー共通であまり強力なものではありませんが、ゲーム途中で強力な宇宙船を購入することが出来ます。結構高いですけど。宇宙船にも固有の目標があり、クリアすると名誉点がもらえた上に能力がアップします。

登場する宇宙船は、ほぼメインキャラクターにゆかりの宇宙船です(一部確認できないのもありましたが)。

例えば、ミレニアム・ファルコンは言わずと知れたハン・ソロの愛機。ゲームでもハン・ソロ役をやる場合は是非ともミレニアム・ファルコンを手に入れたいところです。とは言えこれはゲームなのでそううまく行かないこともしばしば。高価だけれどゲーム内では最高性能なのでみんなから狙われる機体だったりします。

スター・ウォーズ アウター・リム プレイヤーボードのイメージ

 

メインキャラクター

8人のプレイヤーは以下のような感じです。

スター・ウォーズ アウター・リム メインキャラクターのイメージ1

 

ハン・ソロ(Han Solo)

スター・ウォーズの超有名キャラ、説明は不要でしょう。

【キャラクターの目標】:15000クレジット以上の宇宙船を手に入れること。ちなみにミレニアム・ファルコンは20000クレジットでゲーム中の最高額の船です。

ボバ・フェット(Boba Fett)

この中では次に有名かな。全身に様々な武器を備える「マンダロア装甲」でその身を包んだバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)。帝国や犯罪組織に雇われては、数々の屈強な賞金首を的確に仕留めて名を上げていき、特に「エピソード4・5・6」の時代には“銀河一の賞金稼ぎ”としてその名を馳せた。

【キャラクターの目標】:2人の賞金首をぶっ殺すこと。

ランド・カルリジアン(Lando Calrissian)

ここくらいまでが映画で見覚えがあるところか。ミレニアム・ファルコン号の船長ハン・ソロのかつての悪友にして先代の船長。

「帝国の逆襲」ではハン・ソロとレイア・オーガナをかくまったり、「ジェダイの帰還」ではハン・ソロを救出したり、反乱同盟軍の将軍になってデス・スター中枢部の破壊に成功するなど結構活躍している。

【キャラクターの目標】:非合法な貨物の配達を2回達成すること。

ジン・アーソ(Jyn Eeso)

本編ではなく『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の主人公で、銀河帝国の超兵器デス・スターの設計図奪取を図る「ローグ・ワン」のメンバー。ジンとキャシアンは「ローグ・ワン」メンバーの犠牲の上に設計図を奪取して同盟軍艦隊に送信するが、デス・スターの攻撃に巻き込まれ、キャシアンと共に死亡する。

【キャラクターの目標】:帝国の惑星2つにダメージを与えること。

スター・ウォーズ アウター・リム メインキャラクターのイメージ2

 

ボスク(Bossk)

エピソード5「帝国の逆襲」に登場する賞金稼ぎ。ハン・ソロやチューバッカと敵対する敵役。

【キャラクターの目標】:合計取得額が15000クレジット以上になる、1個の武装強化(GEAR)と2個の宇宙船強化(MOD)を持つこと。

IG-88

ドロイドでありながら、賞金稼ぎを生業とする殺人ドロイド。「帝国の逆襲」でミレニアム・ファルコンを追跡するが失敗する。映画では殆ど出番がなかったがスピンオフでは結構出ているらしい。

【キャラクターの目標】:2体のドロイドのクルーを得ること。

ドクター・アフラ(Doctor Aphra)

映画ではなくスター・ウォーズ・コミックのキャラクター。まあ普通日本では知らないよね。
銀河内戦の時代に活動した盗賊考古学者。銀河系の失われたテクノロジーや兵器を見つけ出して再起動することを生業にしていたとのこと。

【キャラクターの目標】:2個のクエスト(JOB)をクリアすること。

ケツー・オンヨ(Ketsu Onyo)

3DCGテレビアニメシリーズの「スター・ウォーズ 反乱者たち」に登場する人物。しかも主役でなさそう。主役のサビーヌの元友人で、「ブラック・サン」という組織に所属するマンダロアの賞金稼ぎだそうな。

【キャラクターの目標】:戦闘に3回勝利すること。

宇宙船

スター・ウォーズ アウター・リム 宇宙船のイメージ1

 

ミレニアム・ファルコン(Millennium Falcon)

説明するまでもなくハン・ソロとチューバッカが乗る宇宙船。コレリアン・エンジニアリング社製YT-1300軽貨物船を大改造した船で、インペリアル級スター・デストロイヤーに勝る性能のハイパードライブを積んでいる。

【宇宙船の目標】:チューバッカをクルーにして、1個以上の船体強化(MOD)を行い、1回の密輸を実行すること。

スレーブI(Slave I)

ボバ・フェットが所有した改造型ファイアスプレー31級哨戒攻撃艇。レーザー砲やプロトン魚雷、サイズミック・チャージといった様々な兵器を搭載していた。

【宇宙船の目標】:自分より多くの名誉点を持つ他のプレイヤーと宇宙船戦闘を行なって勝つこと。

ハウンズ・ツース(Hound's Tooth)

ボスクの所有船。コレリアン・エンジニアリング社が製造した軽貨物船YV-666軽貨物船(YV-666 light freighter)を改造したもの。

【宇宙船の目標】:この船に与えられた1ダメージを修復し、7000クレジットを支払うこと。

IG-2000

IG-88の所有船。Aggressor assault fighterを改造したもの。

【宇宙船の目標】:パトロールに対し2回戦闘で勝つこと。

スター・ウォーズ アウター・リム 宇宙船のイメージ2

 

アーク・エンジェル(Ark Angel)

ドクター・アフラの所有船。HK heavy-duty lifterを改造したもの。ハイパードライブ・ユニットを備えた大出力の宇宙船で、スターファイターや輸送船をドッキングさせることができた。自動操縦機能も備え、位置ビーコンを頼りに無人で砲撃を行うことも可能だった。

【宇宙船の目標】:1回の密輸(CARGO)と1回のクエスト(JOB)を成功させること。

シャドウ・キャスター(Shadow Caster)

賞金稼ぎケツー・オンヨの所有船。ランサー級追跡船を改造したもの。

【宇宙船の目標】:所持する賞金首カードの対象の賞金首に遭遇すること。

Valorous

ValorousはGX1短距離運搬船(GX1 short hauler)、別名ランティリアン短距離運搬船(Lantillian short hauler)を改造したもの。このゲームでの所有者は不明。

【宇宙船の目標】:クルーを3人雇うこと。

Moloy Crow

Moloy CrowはHWK-290軽貨物船を改造したもの。このゲームでの所有者は不明。

【宇宙船の目標】:船体強化(MOD)を取得して7000クレジット支払うこと。

 

感想

このゲームボードゲームとしても優秀なので、スター・ウォーズの知識なしでも通常のゲームとしても当然大変楽しめます。

James
私と一緒にプレイしたメンバーも、ハン・ソロ以外はこれ誰かいなという感じでしたが、旅をしてクエストをやったり依頼をこなしたりというロール・プレイング的なゲームが好みのメンバーだったので、大変楽しんで頂けたようでした。

とは言え、このような「スター・ウォーズ」とか「ゲーム・オブ・スローンズ」とか「スター・トレック」などの映画やTVシリーズがテーマなゲームはその世界感を共有しているとより深く楽しめるのではないでしょうか。

まあこのゲームはスター・ウォーズの中でもコア・メンバーではないのが結構いるし、コミックからの登場人物もいるので、なかなか入り込むのは難しいかもですが。

難を言えばやっぱり言語依存性が高いです。今回カードの枚数にめげてカードまでは訳をすることが出来なかったので、英語でも構わないというメンバーでプレイをお願いしました。

文章自体は殆ど簡単なものばかりなので、プレイ自体には問題はなかったのですが、カードに書かれているフレーバーまで見て世界観を感じるという余裕までは持てませんでした。

こういうゲームこそ日本語化してほしいですね。

次回は、ゲームの詳細を解説したいと思います。

【ボードゲーム紹介】スターウォーズ アウターリム その2

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