- 発行年:2017年
- プレイ人数:2人~4人
- プレイ時間:60分~120分
ゲームの外観
RPG風にパーティを組んでマップを探索し、クエストをやるなどしてお宝をゲットし、勝利点を稼いでいくゲームです。ただ、ダンジョンはありません。
マップはチュートリアルのマップ1も入れて11種類あります。1ゲームでははそのどれかのマップ1個をプレイすることになります。
マスターが居ない簡易的なRPGゲームという感じですが、パーティの力をつけていくのと、様々なフレーバーに彩られたクエストをクリアしていくところなどRPGとしての魅力が詰まったゲームと言えましょう。
ゲームとして要素は多いものの個々にはそう複雑なものはありません。クエストも実行するのに複雑な手順を必要とはしません。じゃあ何が特長かというと、やっぱり雰囲気じゃないでしょうか。クエストには個々に物語が付随しています。いろいろな場所で遭遇するシチュエーション、それを楽しむのがこのゲームかと思います。特にサブクエストになるとクエスト間の物語の連携が出てよりRPG感が高められます。
ゲームには3つのモードがあります。
- ①アーケードモード
- 1回きりのゲーム。好きなマップを選んでプレイできます。ただし、クエストはアーケード専用のものになります。
- ②キャンペーンモード
- マップ2からマップ11まで順にクリアしていきます。
- ③キャラクターモード
- キャラクターを固定して、そのキャラクターを育てていくモード。マップはマップ2からマップ11までを使用します。マップの実行順番は好きにできる模様。
キャンペーンモードやキャラクターモードでは、ゲームでクリアしたクエストによる経験点で次以降のゲームに初期能力を付与することが出来ます。
1ゲームの進め方
ゲームの要素
能力
パーティの能力には以下のものがあります。
- ①ハート
- いわゆるスタミナ、移動やキャンプで消費します。戦闘力やスキルの追加としても使えます。このゲームで最も大事な要素。
- ②戦闘力
- クエストの実行やマップ中の脅威を超える時に使用します。
- ③スキル
- 主にクエストと鉱山、農場で使用します。
- ④探索力
- マップ内でキャンプを張った時に、もらえるリソースが増えます。
- ⑤移動力
- 1回の手番でマップ上で移動できる上限。基本は2。鳥を持ってれば1移動力増えます。
- ⑥警戒力
- ハザードを戦闘しないで越えられます。
リソース
ゲームでは以下のリソースがあります。
- ①食料
- 食料と言いつつ冒険で移動したりした時に減るものではありません。主に鳥の購入、冒険者雇用時のリセット、アーティファクトの購入コストで使用します。
- ②お金
- 主に冒険者を雇用するのに使用します。後、アーティファクトの購入コスト。
- ③宝石
- 主にアーティファクトの購入コスト。お宝なのに使い道が少ない。
- ④勢力トークン
- この世界には4種類の勢力があり、その勢力を表す旗印です。使用するのは主にアーティファクトの購入コストとしてくらい。持っていると同じ勢力の冒険者の雇用コストが1金安くなります。
- 冒険者の勢力の旗印とかと合わせて4個保持するとその勢力のチーフが来てくれます。チーフは冒険者になる訳ではなく単に5勝利点となります。
勢力
この世界には以下の4つの勢力があって、冒険者はそのどれかに属しています。
- ①ならず者(緑)
- ②遊牧民(黄)
- ③神秘主義者(青)
- ④リザードフォーク(赤)
ゲームの進行
ゲームには2種類のエリアがあります。町のエリアとアドベンチャーのエリアです。
町のエリア
パーティメンバーを集めたり品物を変換したりする準備エリアです。
- ①公会堂
- 1対多(1~5)あるいは多(1~5)対1の物々交換ができます。
- アーティファクトカードを1枚捨てられます。
- お金や宝石を支払った分評判を上げ下げできます。
- ②酒場
- パーティーの冒険者を雇えます。このゲームパーティを組んで行動しますが、基本プレイヤーキャラは何も能力がなく、冒険者を雇わないことには何もできません。
- 最初には犬か猫が仲間にいて、これで一応冒険に行けますが、まあこれだけでは何もできないですね。冒険者たちには4つの勢力が有って同じ勢力からは1人しかパーティに参加させられません。雇用するのは何人でもOK。
- ③厩舎
- 食料を1個払って鳥を獲得します。
- ④雑貨店
- 1金えるかアーティファクトカードを1~4枚引いて好きなだけ手札に入れます。(4枚引いて好きなだけ手札に入れます。)
- ⑤農場
- スキルごとに1食料得ます。
- ⑥神秘的な小屋
- 鳥を持っていたら宝箱カードが1枚引けます。
- ⑦鉱山
- スキルに応じて、お金や宝石が手に入ります。
②以外は占有権がありますが、決闘してどかすことができます。決闘しに行って負けるとその回は牢屋に入れられお休みです。
アドベンチャーエリア
町からアドベンチャーエリアに出る時はマップの中の町のマスから始めます。町にはマップのどこからでも一瞬で戻れます。
町から出る時にパーティ組み換えができハートの合計値がセットされます。ハートがなくなると基本何もできないので町に戻るしかありません。
1回に移動力分移動できますが、1コマ越えて移動するときに1ハート要ります。キャンプのあるコマを越える時は他のプレイヤーが置いたキャンプであってもハートを消費しません。移動地点でキャンプをするとき3ハート消費します。
キャンプは手番の最後にしますが、キャンプををするとそのコマに描いてあるお金や方式がもらえます。もらえる個数はパーティの探索能力分です。
コマとコマの間に脅威があったり宝があるところがあります。宝はただもらうだけで有り難いのですが、脅威は一定の戦闘力を有していないと通れません。自パーティの戦闘力合計にダイスを振ってその目を足し、脅威の戦闘力以上であればクリア。脅威カードを取得してキャンプを置き勝利点が得られます。
産物のコマが4種類×2箇所あります。同じプレイヤーが同じ種類の産物の2か所のコマにキャンプを置けば貿易ルートが完成して9~11点獲得します。もし片方は自分だがもう片方が他プレイヤーの場合、互いに2~4点ずつ得ます。
クエスト
クエストが始まると左隣のプレイヤーがクエストブックを開いてそのクエスト番号に対応するクエストの詳細を読み上げます。クエストブックは100ページ以上もあり、クエストの数は基本クエストで165個。サブクエストやキャラクター別のクエストも含めると300以上のクエストが記載されています。
解決方法は2通り提示されます。基本達成が難しそうな行動と楽に達成できそうな行動。当然難しい方が得られるものも良くなります。
クエストは主にスキルや戦闘力で達成・非達成の判定をします。自分のスキル値・戦闘値に1個のダイスを振って出た目を足して、目標値以上であればクエスト達成で褒章がもらえます。目標値+2になれば追加の褒章が出ます。
目標値に足らない場合、保持しているハートを足し込んで達成することもできます。
評判
クエストで評判が上がったり下がったりします。
評判が上がると勝利点がもらえたりしますので基本は上げるように頑張れと言うことですが、後に述べるようにアーティファクトによっては評判が低いのが前提条件になっているのもあるので、そのために敢えて下げるのも選択肢です。
評判は町で、公会堂でも上げ下げできますし、決闘でも上げ下げできます。
アーティファクト
開始時に基本のアーティファクトを5枚ドラフトして持ち、上級アーティファクトを2枚引いて1枚持ちます。
アーティファクトはパーティの能力を上げてくれますが、プレイしないと効果を発揮しません。良いものは結構コストが高く、出すころにはゲームの終わりころになっていたりして。勝利点としては大きいのでどちらかというとゲームでの重要な達成目標ですね。
また資源だけでなく評判の大小も必要になるのもあります。
パーティの能力上げと勝利条件
基本主人公自体の能力が上がるのではなく、パーティの冒険者や、鳥、宝、アーティファクトなどによりパーティの能力を高めていきます。能力を上げることは当然クエストや脅威をクリアするに役立ちますし、勝利点を上げることにもなります。
ゲームは誰かが14個のキャンプをマップに設置したり、脅威をクリアしたり、鉱山に設置したりして全て使い切ったら、全てのプレイヤーが同じだけの手番を実行して終了します。
勝利は以下の合計で決まります。
- ①使用したキャンプの数
- ②アーティファクトの点数
- ③クリアした脅威の点数
- ④貿易ルートからの点数
- ⑤チーフ(5点)
- ⑥リソース(勢力トークン:1個で1点 お金・宝石:2個で1点)