ドミニオンのようなデッキ構築とダンジョン探索を合わせたようなゲームです。
毎回デッキから引いたカードをプレイして、ダンジョンを移動したり、魔物と戦ったり、新たなカードを手に入れたりします。
ゲームの目的はダンジョンからアーティファクトを持ち帰ること、ドラゴンなどに殺されず、期限内にアーティファクトやお宝を持ち帰って最も高得点を取ったプレイヤーが勝利者となります。
- 発売年: 2016年
- プレイ人数: 2人~4人
- プレイ時間: 30分~60分
ゲームの概要
ゲームボードはダンジョンのマップです。
プレイヤーはダンジョンを探索してゲームの目的であるアーティファクトの獲得を目指します。
ダンジョンは2層に分かれていて、アーティファクトは下層に置かれています。アーティファクトは価値が5点~30点までのものが7カ所に置かれています。
ゲームに勝つためには、ダンジョンの下層でアーティファクトを獲得することが必須となります。
その上でゲーム終了時かライフ0になる前に、上層のダンジョンに戻る必要があります。ダンジョンの上層まで来ればライフ0になっても地上まで転送される仕様です。
ゲーム終了時やライフ0になった時にダンジョンの下層に居れば失格ですし、上層に居てもアーティファクトを持っていなければ失格です。
アーティファクトは基本1個しか持てませんので、なるべく価値の高いものを獲得したいところです。また、下層ダンジョンにあるマーケットで魔法のカバンを買えば、複数持てますので、これを買ってより高い点数を目指すのもありです。
ゲームの流れ
自分のデッキから5枚のカードを引いて手札とします。手札の内、プレイ可能なものは必ずプレイしなくてはならず、ターン終了時に残った手札のカードを全て捨てて新たに5枚のカードを引きます。
カードのメインの機能は以下の3種類です。これらの機能が複合されたカードもあります。
①移動
指定された分だけ移動力を得ます。移動力の分だけダンジョンを移動できます。但し、ダンジョンには2移動力がないと移動できないルートや、攻撃力を消費しないとダメージを受けるルート、一方通行のルート、鍵がないと通れないルートなどがあり、そのルールに従って移動する必要があります。特殊な移動として繋がっていない隣接のエリアに飛べるワープがあります。
②攻撃
攻撃力を使用してディスプレイに居るクリーチャーを撃破し、指定された報酬を得ます。基本的にはお金がもらえます。
また、ダンジョンで特定のルートを通るときに攻撃を受けることがあり、攻撃力を保持していないとダメージを受けます。
③知識
知識を使用してディスプレイに出ているカードを購入できます。ディスプレイには毎ターン6枚になるように、購入されたら不足分が引かれて置かれます。
その他、「カードを引く」「ライフを回復」などの付加的な機能を持ったカードもあります。
カードの右上の緑の丸の中の数値は終了時に勝利点になります。機能が無くて得点だけのカードもあります。
カードディスプレイ
ディスプレイは3種類の固定のカードのディスプレイと毎ターン6枚出る可変のディスプレイがあります。
固定のディスプレイは可変のディスプレイで良いものがなかったり、知識が足りなかった時に買われる用ですので、汎用的ですがあまり効果の高いものではありません。
可変のディスプレイには、購入できるカードとクリーチャーのカードが出ます。
購入できるカードは、購入したらデッキに追加して使用するカードと、購入した時に1回だけ使えてゲーム除外されるカードの2種類あります。
このゲーム、クリーチャーとはダンジョンで戦うのではなく、ディスプレイのクリーチャーと戦います。手札の攻撃力を消費してクリーチャーの攻撃力を上回れば、そのクリーチャーを倒して報酬(主にお金)を得ます。倒されたクリーチャーはゲーム除外となります。
ディスプレイは毎ターン6枚になるように補充されます。
6枚だけですのでディスプレイがクリーチャーだけになることもあり得ます。この場合誰かがクリーチャーを倒さなき限り可変のディスプレイでカードが購入できず、固定のディスプレイから買うことになり、結構ジリ貧傾向になります。
クランク
このゲームのキーポイント。ゲーム題名がそうですしね。
特定のカードをプレイしたり、特定のカードが可変のディスプレイに出るとクランク(ガチャガチャ音を立てる)が増えてドラゴンの注意を引いてしまいます。
クランクごとにプレイヤーのキューブがクランクエリアに置かれ、ターン終了時に袋に入れられます。
クランクを減らすカードもあります。クランクエリアからキューブを除去します。
ドラゴンの攻撃
特定のカードが可変のディスプレイに出るとターンの最後にドラゴンが攻撃してきます。
ドラゴンの攻撃があると、指定された数のキューブを袋から取り出し、プレイヤーのキューブがあれば、その数だけダメージを受けます。
アーティファクトやドラゴンの卵を誰かが取ると、袋から出すキューブの数が増えていきます。
ゲーム終了
1人のプレイヤーが、アーティファクトを獲得して地上に戻った場合、あるいはプレイヤーが1人死んだ場合、ゲーム終了のトリガーが引かれます。ゲームはそこから4ターンで終了します。
終了までに、アーティファクトを獲得してダンジョン上層に戻らないと脱落です。
なお、地上に戻ったプレイヤーはボーナスポイント20点がもらえます。
プレイヤーは、ドラゴンの攻撃などでダメージが蓄積し、10ダメージになった時点で死亡します。
どんなふうにプレイする?
デッキ構築型なので手札のバランスは重要です。とは言え、ダンジョン探索がメインなので動けないと話になりません。まずもって、移動のカードを増やしていくべきでしょう。
アーティファクトや宝も早い者勝ちです。
とは言え、下層ダンジョンのマーケットで強いカードを買うためにはお金が要り、そのためには攻撃カードでクリーチャーを倒す必要があるので、中盤以降は攻撃カードを増やしていくのも必要です。
知識カードは必要なカードを手に入れるため強化する必要がありますが、ドミニオンなどと異なり、全てのカードにアクセスできるわけではなく、市場の6枚のみですから、欲しいカードが手に入るかは結構運に左右されてしまいます。
知識はあるけど可変ディスプレイにろくなカードがなく、固定ディスプレイのカードばかり引いてくるようでは、ゲームとしてジリ貧です。
アーティファクト取得戦略としては、速攻型は下層ダンジョンの浅いところで安いアーティファクトを取り、急いで地上に戻ることにより早い目にゲームを終わらせて逃げ切る戦法があります。アーティファクト(5点)+帰還ボーナス(20点)=合計25点と言うところを目指します。
もう一つは、なるべく深いところの点の高いアーティファクトを取り、ゲーム終了までになんとか浅いダンジョンまでもどる戦法です。
結構後者が点数的にまくれるので、早く地上に出るのは考え物かと思います。なによりゲームが淡泊なものになって盛り上がりに欠けるものになりますし。
ポイント
このゲーム戦略的なゲームではありますが、それよりダンジョンと言うことでパーティ要素の強いゲームだと思います。互いが死ぬか生きるかぎりぎりのところでお宝を狙う展開であればより盛り上がるのではと思います。