魔法使いとなって、アーティファクトや魔術書などのコンポーネントをうまく活用してリソース(エッセンス)を収集し、勝利ポイントを持ったコンポーネントを獲得して、10点の勝利ポイントを獲得したプレイヤーが勝利します。
基本は拡大生産系で、コンポーネントをうまく連携させて効率よくエッセンスを増やしていくことを目指します。如何に、カードを連携させるかに頭を使うゲームと言っても良いでしょう。
また、ただ単に増やすだけでなく、他プレイヤーへの攻撃もありますので、そこも面白いところです。
- 発売年 2019年
- プレイ人数 2人~4人
- プレイ時間 20分~60分
ゲームの要素
エッセンス
色々なコンポーネントを獲得するためのリソースです。エッセンスは以下の5種類あります。
- ELAN エラン(活力)
- LIFE ライフ(生命)
- CALM コーム(静穏)
- DETH デス(死)
- GOLD ゴールド(金)
ゴールドは他のエッセンスの2倍の価値があります。
コンポーネント
エッセンスを集めたり、勝利ポイントを得るための要素。コンポーネントの種類とセットアップは以下の通りです。
①メイジ
プレイヤーの魔法使いとしての属性で、メイジごとに能力が違います。セットアップで2枚引いて1枚を選択します。
メイジには以下の種類があります。
メイジ | 収集 | 能力 |
Alchemist | (タップ)+任意の4エッセンス→2ゴールド、 (タップ)→任意の1エッセンス(ゴールド除く) | |
Artificer | アーティファクトをゴールド以外の任意の1エッセンス少ないコストで設置 | |
Druid | 1ライフ | (タップ)→動物属性のアーティファクトをアンタップ |
Duelist | 1エラン | (タップ)+1デス→このカード上に1ゴールドを置く |
Healer | 1コーム/1ライフ | (タップ)→ライフロスをキャンセル |
Necromancer | 1デス | (タップ)+2ライフ→このカード上に3デスを置く |
Scholar | (タップ)+任意の1エッセンス→アーティファクトカードを1枚ドロー | |
Seer | 1コーム | (タップ)→アーティファクトかモニュメントのデッキから3枚ドローし任意の順番で戻す |
Transmuler | (タップ)+任意の2エッセンス→任意の3エッセンス(ゴールド除く) | |
Witch | 1ライフ/1デス | (タップ)→任意のコンポーネントをアンタップ |
②アーティファクト
場に出すことにより能力が使用できるアーティファクト。このゲームのメインコンポーネントです。セットアップで8枚引いて個別のデッキを作ります。最初そこから3枚引き手札としてゲームを始めます。
アーティファクトはゲーム中最大活用しても固定の8枚限定になるので運要素が強くなるところです。
③パワープレイス
強力な能力を持ったパワープレイスのタイル。5枚あって表裏あるので10種類あります。
コストを払って自分のものにすれば能力を使用できます。コストはバカ高いですが、強力な能力と勝利ポイントで勝利のためには獲得は必須。
④モニュメント
4ゴールドで獲得できるモニュメント。場には常に2枚出ていて、誰かが取れば補充されます。
パワープレイスには及びませんが、これも強力な能力と勝利ポイントを持っています。
⑤マジックアイテム
8種類あります。セットアップで手番の遅い人から1枚選んで持ちます。毎回手番のパス時に、別のマジックアイテムと交換する必要があります。
ゲームの流れ
1ラウンドは以下の3つのフェーズからなります。
1.収集フェーズ
場に出ている、コンポーネント(パワープレイス、モニュメント、アーティファクト、メイジ、マジックアイテム)に指定されたエッセンスが乗ります。
その後プレイヤーは、コンポーネントからエッセンスを取って良いです。これは前のラウンドにコンポーネントに乗ったエッセンスも含みます。コンポーネント毎に取っても取らなくても良いですが、取る場合は、そのコンポーネント上のエッセンスを全て取る必要があります。
2.アクションフェーズ
以下の5種類のアクションが可能です。スタートプレイヤーから時計回りにこの中の1つを選んで実施していき、全員がパスするまで続きます。
①アーティファクトを設置
手札のアーティファクトカードをコストを支払って設置します。
②パワープレイス、モニュメントの取得
コストを払って共通の場から、パワープレイス、モニュメントを取得し、自分の前に置きます。
③コンポーネントの能力の使用
自分の場に出ているコンポーネント(パワープレイス、モニュメント、アーティファクト、メイジ、マジックアイテム)の能力を使用します。
カードのタップや破壊などがコストで無い物は条件が満たせるなら1ラウンドに何回でも使用可能です。タップをコストにしているものは基本1ラウンドに1回使用可能で、タップしてしまうとそれ以外のタップの必要のない能力があっても使用できません。
基本はエッセンスを増やす行為です。手元に取得したエッセンスはすぐ使えますが、コンポーネントの上に置いたエッセンスは次のラウンドの収集フェーズで手元に持ってくるまで使用できません。
④アーティファクトカードのディスカード
ディスカードをするとゴールド1個かゴールド以外のエッセンスが2個得られます。
ディスカードしても、デッキが尽きればリシャッフルしてデッキに戻せるので、すぐに配置できないものはエッセンスに変えて手を進めましょう。
⑤パス
パスをするとこのラウンドでは如何なるアクションもできませんが、ライフロスの対象にもなりません。
パス時に、マジックアイテムの場のものと交換した上で、アーティファクトカードを1枚ドローします。
最初にパスしたプレイヤーは次のラウンドのスタートプレイヤーになります。
3.勝利チェック
10ポイントになっているプレイヤーがいないかチェックします。いればゲーム終了。この時点でポイントの最も多いプレイヤーが勝利します。いなければ次のラウンドに進みます。
攻撃アクション
アーティファクトには他プレイヤーを攻撃できるものがいます。(主にドラゴン属性を持ったアーティファクト)
攻撃を行うと、他プレイヤーは指定個数のライフエッセンスを捨てないといけません。ライフが足らないと別のエッセンスを可能な限り2倍廃棄しなければなりません。但し、パスしていたら攻撃の対象にはなりません。
この能力をキャンセルする機能もあるので、1枚くらいでは大したことはありませんが、複数枚出たり、複数のプレイヤーが持っていたりすると防御が間に合わなくなります。非常に周りを気にしながらのプレイにならざるを得ないでしょう。
評価
コンポーネントをどう効率的に組み合わせるか、パズル好きの人と戦略を考えるのが好きな人にはとっても面白いゲームと思います。
まあつまりゲーマーにとってはとても面白いゲームと言うことですね。
ただ、あまり自分の場ばかり見ていると、ドバっと攻撃が来て、ギャーと言うことになりますから、その辺りのバランスも考えながらプレイすることが必要。
欠点としては、ゲームそのものではないのですけど、カードのアイコンが分かりづらいかなと、能力を文章ではなくてアイコンにしているのは言語依存を少なくしてとても良いと思いますが、ちょっと一部にこれなんじゃというものが有ったり。(まあ、能力自体が表現するのに難しいのでしようが無いのかもしれませんが。)
分かりづらいWindup Manの処理