世界の7不思議タイプのドラフトがメインのゲームです。
ドラフトで獲得した発展カードを構築し帝国を拡大していき、勝利点を争うゲームです。
世界の7不思議に続く、ドラフトゲームの新たな定番になるのではと言われているようです。
- 発売年:2020年
- プレイ人数:1人~5人
- プレイ時間:45分
ゲームの流れ
帝国の指導者となって自国をどれだけ発展させるかを競うカードゲームです。
発展カードは帝国の発展を示すもので、発展カードを構築することにより、生産の拡大と勝利点の増大を図ります。
ドラフトを行って発展カードを確保し、リソースを使用して構築します。
カードには構築するとその瞬間リソースやボーナスがもらえるもの、毎ランドリソースがもらえるもの、最後に勝利点が得られるものがあります。
資源の生産力の向上と勝利点の確保をマネージメントして最大の勝利点を得ることを目指します。
ラウンドの構成
最初に帝国カードを各自受け取ります。帝国カードは初期リソース生産力を持っています。
基本ゲームでは、帝国ごとに初期リソースが異なっており、勝利点を持っています。上級ゲームではプレイヤーごとに同じ生産力の帝国カードで始めます。
ゲームの1ラウンドは以下の3つのフェーズからなります。
- ドラフトフェーズ
- 計画フェーズ
- 製造フェーズ
このラウンドを4ラウンド行って勝利点の最も多いプレイヤーが勝利します。
1.ドラフトフェーズ
毎ラウンド7枚の発展カードをドローしてドラフトしていきます。
1枚選択して裏向けに出し、全員出したら公開し、選ばなかったカードを隣に回します。回す方向はラウンドごとに左→右→左→右と変わります。
最終的に7枚のカードがプレイヤーの前に公開されます。
2.計画フェーズ
公開された発展カードごとに構築に使うか、構築のためのリソースに使うかを選択します。
リソースにしたカードはすぐに捨ててそのリソースを構築中の発展カードに置くか、帝国カードの上に置きます。
リソースは、「建材」「エネルギー」「科学」「資金」「探査」の5種類あります。
このとき構築に必要なリソースが満たされたら即座にカードが構築され帝国カードの上部に置きます。
帝国カードの上に置かれたリソースは、もう構築には使えません。ただし、リソースが5個になると即座にクリスタリウムに変わります。これは何時でも使えるワイルドなリソースとなります。
3.製造フェーズ
帝国カードと構築済みの発展カードはリソースを製造します。
この製造は順番があって、建材→エネルギー→科学→資金→探査の順番で生産されていきます。
あるステップで生産された資源は、構築中のカードに置くか、帝国カードの上に置きます。これにより構築に必要なリソースが満たされたらカードは構築され帝国カードの上部に置きます。
これで構築されたカードが次のステップの製造で使用してリソースを生み出すことができます。これがこのゲームのカギの一つです。
このステップごとに生産量単独トップになると、勝利点1点のボーナスタイルがもらえます。このボーナスタイルは、特定のカードの構築に必要になったり、勝利点がボーナスタイル数で増えていく発展カードや帝国カードがあったりしますので、なんとか狙って取るようにしたいものです。
どのようことを考えてプレイすりゃ良いの
1.リソースの確保
このゲーム、最初はリソースが苦しいですが、ラウンドが進むにつれどんどん生産力が増えていきます。
とは言え、5種類のリソースをまんべんなく増やしていくと中途半端になって大量点のカードを構築できないということになります。
基本ゲームの帝国カードではプレイヤーごとに異なる初期の勝利点と生産力を持っているので、方向性を決め易いし、プレイヤー間のバッティングも少なくなります。
逆に、これにうまく合わせ行かないと高得点は見込めないので、繰り返して行くと物足りなくなっていくかもしれません。
上級ゲームでは全プレイヤーが同じ条件で始めますので、どのように方向性を決めるか難しくなりますし、プレイヤーごとに同じ方向性を目指してバッティングしていまい、共倒れになるリスクも増えていきます。
2.リソースの効率
5個貯まるとクリスタリウムになるとは言え、リソースが帝国カードに置かれると非常に効率は悪くなるため、なるべく生産されるリソースやドラフトで取ったカードによるリソースが構築するカードに乗せるようにできるかが重要です。まあ、なかなかそううまく行きませんが。
このため、現在のラウンドだけではなく次以降のラウンドまで含めて、ドラフトでどのカードを押さえるかが重要になってきます。
また生産フェーズで、あるステップで構築されたカードは次のステップで生産を行うことができます。例えば建材リソースで構築が完了したカードがエネルギーを生産できる場合、次のエネルギー生産ステップでエネルギーを生産できます。実際ゲームは4ラウンドしかないのでこの順番を考えてやるのも非常に重要になってきます。
3.勝利点の効率
勝利点のカードは大まかには3種類あると思います。
①固定で点数の低いもの
これは、基本的にリソース生産力をねらって取るもので、勝利点はおまけ程度でしょう。
②固定で点数は高いもの(不変カード)
点数は高そうですが必要なリソースもバカ高くなります。とは言え、うまく方向性が合えば結構楽に建てることもできるので、この辺は引き運ですかね。
③特定のカードやボーナスの枚数を掛けた勝利点となるもの(コンボカード)
高得点を狙うためには、これが最も重要な要素です。なるべく、コンボになる両方の要素を集めるのが重要です。
例えば、「科学のカードの構築枚数ごとにX点」というカードをメインに得点を増やす場合、この条件のカードを多く構築し、科学のカードの構築を多くするという方針を目メインに進めていくという感じになるでしょう。
この種のカードは集中すれば大量点になりますが、色々な種類に分散してしまうと、非常に効率の悪い点数になってしまいます。
とは言え、1種類だけを追い求めるのも難しいです。構築に必要なリソースも複数種類になるのも多いので、メインのリソースは揃っているのにサブのリソースで詰まってしまうということもあります。
1種類のコンボ得点カードをメインにし、もう1種類をサブにするくらいが効率が良いのではと思います。
ゲームやってみて
比較的短時間で終わり、プレイヤー間のインタラクティブも多く、パズル的な要素もありと、ドラフトゲームとして非常に面白いゲームではないかと思います。
基本ゲームでやりましたが、帝国カードに合わせた方向性をうまくつかまえた人と、ずれてしまった人で結構点数に差がついてしまいました。
やりこんでいけば、生産性効率と点数効率のバランスが把握できて来て、より効率的なプレイができるようになると思います。言い換えれば、ベテランと初見の人の差が結構運では埋まらないゲームだと思います。
上級ゲームは、方向性を立てるところから不確定なのでよりテクニカルなゲームができると思います。まだ基本でしかやっていないので、是非やってみたいですね。
一緒にやったプレイヤーも皆さん繰り返しやりたいと言っていました。
なお、早速拡張版が出ています。しかも通常の拡張版でしたら新しいカードとか帝国が増えるという感じですが、そうではなくて、6個のシナリオがキャンペーンになっているという拡張です。はやりのレガシーを組み合わせた感じですが、結構この手のゲームには珍しいですね。
ゲームに慣れて来たら是非やってみたいです。