スペインのマヨルカ島で農業をやるゲームです。
マヨルカ島はスペインの東部、地中海にある島です。
日本では観光地として有名な島なので、ここで農業するゲームとはちょっと意外ですね。
「グランハ」とはスペイン語で農場のことらしいです。いやそのまんまですね。
- 発売年:2014年
- プレイ人数:1人~4人
- プレイ時間:90分~120分
ゲームの概要
このゲーム非常にギミックが多彩です。得点を取る手段も非常に多彩。
実際のマジョルカ島の特産物は、オリーブとブドウだそうです。これにまあどこでも絶対取れるであろう穀物に家畜の豚を加えて、この4種がこのゲームで使用される資源です。
ゲームでは畑を作ったり豚小屋を作ったりしてブドウ・オリーブ・穀物・豚の資源を増やし、またそれらを加工してワインや食料・豚肉などの加工品を作っていきます。
それらを荷車に積んで出荷したり、町の建物に収めて勝利点を稼いでいきます。
6ラウンド終了時最も勝利点を得たプレイヤーが勝者となります。
ゲームの主な特色。
カードのプレイ
このゲームのメインのアクションはカードのプレイです。
カードはプレイボードの4辺に挿すことで行います。これがこのゲームの最も大きな特色。
左辺
プレイすることによりブドウ・オリーブ・穀物の畑を作ることができます。1枚につき1個の作物が毎ラウンド置かれます。
ただ、毎ラウンド1個なのでちょっと弱いような気もします。
右辺
プレイすることにより、豚小屋設置、保有カード上限増加、毎ラウンド収入1金追加、荷車による出荷回数の増加が行えます。
結構強いアクションなので、プレイする回数ごとに必要な資源コストが増えていきます。
下辺
プレイすると、種々の能力を持った助手を雇うことができます。最大3人まで。
結構、能力に優劣が強いのでちょっと引き運なところもあります。
上辺
プレイすると、荷車がセットでいます。荷車に描かれている資源を用意すると荷車を出荷できて勝利点とワイルドの資源を得ることができます。
これはこのゲームの主たる得点源です。
主な得点源
①プレイヤーボードの荷車を出荷
カードの荷車に描かれている資源を使って出荷することによりポイントを得ます。これはこのゲームの最も大きな得点源です。
②メインボードの村の建物に資源を配送
村の建物は6カ所あり資源を送りきると、強力な毎ラウンドの資源や得点の追加マーカーが得られます。
加えて、ラウンド数と同じ勝利点がもらえます。
ゲームの最初のところでは追加マーカー狙い、後半では点数狙いとなるでしょう。
ラウンドごとの収入
基本の収入としては、毎ラウンド、プレイ人数×2+1個のダイスが振られます。ダイスの目ごとに収入が決まっており、スタートプレイヤーから順に1個ずつ取っていき、各自2個のダイスに対応する資源を収入として得られます。また、残った1個に対する資源は共通で全員に配られます。
アクションの自由度
ワーカープレイスメントゲームでは、資源の変換や売買などに手番の消費や回数制限を設けているものも多いですが、このゲームでは、手番を消費せずに資源の売買や加工が何度でも行えます。
当然、売買では売るより買う方が割高になりますので、何度でもできるといってもお金の続く限りということになりますが。
ですので、このゲームではお金は最重要です。
ゲームやってみて
ジェームズの紹介するゲームにままあることですが、このゲームも非常に要素モリモリ。
勝利点を上げるアクションと、資源を得るアクションも非常に絡み合っており、初見だとどこから手をつければとなるかもしれません。
とは言え基本は拡大生産系ですので、前半で資源を得る仕組みを構築し、後半でどんどん勝利点を増やしていくというのが本線となるでしょう。
その意味では方向性は出しやすいゲームでしょう。
プレイの幅や自由度が大きいので、重ゲーム好きにとっては、非常にやりがいの出る好ゲームかと思います。
ラ・グランハはオンラインのボードゲーム・アリーナというサイトでプレイできます。
また、1人からでもできるので、この時期結構やり易いゲームかなと思います。